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Channel: 実釣派!極楽タナゴ生活。
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夏のタナゴ釣り

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 本来、釣りの歳時記において、タナゴは冬の釣りものとされてきたが、現代においてはタナゴ釣りを一年中楽しむ人も多くなった。タナゴの婚姻色が楽しめる春のタナゴ釣りも盛んだが、関東に関西のタナゴ『カネヒラ』が入ってからは初夏から秋にかけてのタナゴ釣りも盛んになった。『カネヒラ』は秋産卵型のため、ゴールデンウィークあたりから稚魚が浮上しはじめ、初夏には数釣り、晩夏から秋にかけては婚姻色を楽しめる。

 ちまたではカネヒラが釣れていると噂を聞いていたが、マタナゴとチャリエビにうつつを抜かしていた俺はカネヒラ祭りに参加しそびれていた。そこで、この休みは遅ればせながら、不破氏とカネヒラ釣りを楽しもうということになった。

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 朝起きた。時計を見ると、6時を回ったところだった。何気なくスマホを見ると、ラインが入っている。
「一旦、家に帰ります。」
「・・・?・・・!?」
俺ははじめ、事態をまったく理解できないでいた。まずはアイスコーヒーでも飲むかとセブンイレブンに自転車でのんきに出かけた。しかし、アイスコーヒーを飲んでいると、この状況がだんだん分かってきた。寝坊だ!4時に不破氏が迎えにきてくれているはずだった。前の日はふるまい酒だったため、調子に乗って飲み過ぎた。俺は走って家に戻り、不破氏にTELをし、平謝りに謝った。しかし、この時点で俺の頭はアルコール漬けですっかりバカになったままだった。自転車をセブンイレブンに忘れてきた。(笑)

 まずは急いで、不破氏のところに車で向かった。不破氏は怒らず、俺を待っていてくれた。しかし、これから出発しても俺たちの目的地に行くには少々、時間が掛かりすぎる。そこで、わりとご近所の釣り場に行く先を変更した。

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 一時間ちょいで釣場に着いた。緩やかな流れの用水路だ。さっそく釣り始める俺たちであったが、アタリはまったくない。しばらく流れの中で浮子を流してみたが、いつまで経っても、状況は変わらない。俺は周辺を歩いてみることにした。

 少し上流は浅くなっていて、底が見えた。目を凝らし見ていると、タナゴがちょろちょろと泳いでいるのが見える。俺は再び緩やかな流れに浮子を流した。タナゴはタナゴがいる場所で釣りをしさえすれば、釣れる。今度は浮子が簡単に沈んだ。プルプルとした小さな魚信の正体は小さなヤリタナゴだった。

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 俺はお得意のサイトフィッシングで数匹のチビヤリを釣り上げた。まだ流れにはタナゴが見えている。しかも中には少し大きな魚影も見える。俺はもちろん、その大き目の魚影を狙った。そして、何度か、タナゴたちの近くに仕掛けを流していると、大き目のタナゴがエサに近づき、エサを銜えるのが見えた。手に伝わる魚信はチビヤリのそれではなかった。やはり、手元に運ばれてきた魚はカネヒラだった。

「あれ?カネヒラじゃん。」
不破氏がこちらに近づいてきて、驚いたように言った。そう、この近場の釣り場でもちゃんとカネヒラは釣れるのだ。

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 『カネヒラを釣るなら、石を釣れ。』
俺が作ったタナゴ格言だ。これくらいの大きさになったカネヒラはコケを食うためか、石の周りにいることが多い。文字通り、石を釣った俺は次々に中学生カネヒラを釣り上げた。不破氏も釣り方が分かったようで、カネヒラを上げている。
「なんだ、遠くまで行かなくても、ここで十分にカネヒラが釣れますね。」
俺は寝坊の後ろめたさを隠すように、ちょっと楽しそうに言ってみた。(笑)

 11時前になり、アタリが止まった。日が完全に上り、かなり暑くなったので、俺たちもこれで釣り上がることにした。11時にはラーメンデーターバンクで常に全国5位以内に入っている、あの名店が開く時間だ。カネヒラにそこそこ満足できたし、俺たちは迷わずラーメン屋さんに行くことにした。

 俺は生まれてこのかた、どんなに飲んでも遅刻はしたことがほとんどなかった。今回は痛恨の極みであった。これでしばらくは不破氏に頭が上がらなくなった。

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連チャンでカネヒラ釣り。

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 前日、俺はとんでもない失態を犯し、不破の竿造氏と待ち合わせていたにも関わらず、2時間以上の寝坊をした。しかし、次の日の朝は4時には目が覚めてしまうから不思議だ。(笑) 俺は時間を無駄にしない。早起きしたからには、連日にはなるが、またもや釣りに出かけることにした。向かうは前日と同じ、近場のタナゴ釣場だ。

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 この日は昨日と違い、すでに釣場には数人の釣り人がいた。俺は挨拶がてら、釣りをしている人に声をかけた。
「おはようございます。どうですか?」
「う~む、釣れないです・・・。」
あれ?釣況は一日でそんなに変わるのだろうか。俺もさっそく竿を出してみたが、アタリはまったくない。

 俺はねちっこく、川の中に生えている草の際を流し始めた。すると、ようやく小さなアタリが出始めた。チビヤリだった。

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 チビヤリを何匹か釣っていると、川が濁り始めた。上流で田んぼをいじっているのだろうか。すると、いきなり浮子を横にもっていくようなアタリが出た。今度こそ釣れてきたのはカネヒラだった。

 そばで釣っていたおっちゃんがそれを見て、話しかけてきた。
「エサは何を使っているの?」
「黄身練りですよ。」
「えっ、黄身練りで釣れるの?」
話をすると、黄身練りでカネヒラが釣れたことがないということだった。俺はいつも黄身練りを中心に使っているんだけどなぁ。

 しかし、その後、カネヒラはもう一匹追加したが、川の濁りも取れ、また沈黙の時間となってしまった。俺は仕掛けを流しながら考えたいたが、いつぞか、未亡人の自転車おばあちゃんに教えてもらった『薔薇の楽園』はこのそばだということに気が付いた。俺は『薔薇の楽園』に移動することにした。

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 こちらも川の水は澄んでいて、バラタナゴの群れが泳いでいるのが見えた。何回か仕掛けを流すも、あまりエサに興味を持たないようだ。しかし、『薔薇の楽園』は俺を裏切らなかった。どこからともなく現れたバラタナゴ♂がエサをくわえるのが丸見えだった。背っぱりのきれいな♂が水中で魚体を翻し、手に感触が伝わった。これほどのバラ♂はこの後、釣れなかったが、『薔薇の楽園』は俺を楽しませてくれた。

 この日はとにかく暑かった。昼近くにになると、タナゴを釣るというよりも、どこか涼しいところに行きたいという欲求が勝り始めた。まずは車に戻り、エアコンにあたり、昨日と同じラーメン屋さんで昼食を取ることにした。

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 ラーメンを食べ、この暑さなので、家に戻ることにした。車を家に向かい走らせていると、いつものエビ釣りポイントに差し掛かった。仕掛けはある。エサはタナゴ釣りの赤虫を使えばいい。帰りがけの駄賃にエビを釣って帰ろうと、俺はいつもの川岸のテトラに下りた。しかし、ここに誤算があった。この日は大潮で、しかもこの時刻は満潮だった。いつも釣っているテトラは川面の下だった。

 それでも俺は川岸に座り、一番手前のテトラとテトラの間に仕掛けを下ろしてみた。アタリがない・・・。しばらくボーと浮子を見ていると、テトラを伝って、ネコちゃんが俺の目の前にやってきて、ちょこんと座った。

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 猫は釣人の腕前と釣り時を知っている。俺の浮子はゆっくり沈み、テナガエビの♀が釣れた。もちろん、俺はこのテナガエビをネコちゃんに差し上げた。ネコちゃんはその場でバキバキと音を立てて、美味しそうに召し上がっている。俺までなんだか満足な気分になり、これで今日の釣りは上りにすることにした。


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夏のカネヒラ祭り

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 ご近所でカネヒラを釣って喜んでいた俺は、この週末は好きなだけカネヒラを釣ってみようと、不破の竿造氏を誘い、カネヒラ祭りに参加することにした。この日は先週と違い、4時半に不破氏のお迎えで家を出て、カネヒラの釣り場に向かった。


 カネヒラ釣場に着き、さっそく、脈釣りの仕掛けを小川に下ろした。いきなりのアタリがあり、ヤリタナゴが釣れた。ここはヤリタナゴも釣れる場所だということは最初から分かっていた。

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 しかし、その後、釣れども釣れども、ヤリタナゴばかりが釣れてくる。カネヒラは一体どこにいるのか、俺はそれでもとにかく、ヤリタナゴを釣り続けていた。

「暑いですね!一度、コンビニに行きましょう。」
不破氏が声を掛けてきた。たしかに今日は暑い。歩いてすぐのところにコンビニがある。俺も暑いし、ヤリタナゴ祭りにはそろそろ飽きていたので、大人しく、不破氏の後に付いて、コンビニに向かって歩き始めた。

 不破氏はかなりの早足でコンビニに向かって歩いて行った。俺は途中で不破氏の早足に合わせるのはやめた。いつの間にか、俺と不破氏の間は100m以上離れてしまった。そして、俺がコンビニに到着した時、不破氏がコンビニから出てきた。
「あ~、危なかった!」
あの異常な早足で大体の予測はついていたが、ただのポンポントラブルだったようだ。俺は
「おなか大切に!」
と不破氏に声を掛けた。まあ、せっかくのコンビニなので、俺は冷たいペプシを一気飲みして、気を取り直し、今度はこの小川の下流を探ってみることにした。

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 俺たちはさっきの数百メートル下流で、再び仕掛けを流した。流れの中で目印の動きを止めたのは今度こそ、中学生くらいのカネヒラだった。ここからカネヒラ祭りが始まった。若いカネヒラたちは居場所さえ分かってしまえば、その旺盛な食欲でどんどん釣れてくる。

 ジュニアハイスクールスチューデントのカネヒラたちをどんどん釣り上げていると、そろそろ昼食時になった。俺たちはカネヒラ釣りを切り上げ、以前より目をつけていたラーメン屋さんでラーメンを食べることにした。

 ラーメンを食べながらのミーティングの結果、カネヒラ中の生徒さんたちをからかうのはもう飽きたので、県立金平高校へと向かうことにした。

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 県立金平高校は俺と不破氏の出会いの場だった。俺が初めて不破氏を見かけた時、たしか不破氏はこの小川の中にパンツ姿でウェーディングしながら、カネヒラを狙っていたんだっけ。俺は不破氏に聞いてみた。
「やっぱりウェーディングした方がいいんですか?」
「いや、まずは土手から釣ってみましょう。」

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 俺たちは土手の途中に座り、長めの竿で浮子釣りの仕掛けを川の中に流し始めた。先ずは立て続けに大き目のバラタナゴが釣れた。これは幸先がいいと思っていると、不破氏が俺の対岸でカネヒラ♂を釣り上げた。ハイスクールスチューデントどころではなく、少し色も出てアダルティなヤツだ。

 そして、その直後、俺にも歓喜の瞬間は訪れた。浮子が川の中心あたりで根掛かりしたように、ゆっくりと斜めに沈んだ。俺は聞き合わせ程度に竿を上げてみると、魚信が手に伝わった。デカい!川面に見えたのはカネヒラ♂だった。

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 その後もアダルティなカネヒラ♂が釣れてきた。もしかすると、ウェーディングすれば、もっと釣れるのかもと思い、俺は短パンを脱ぎかけたが、
「これくらい釣れれば十分でしょ。」
と不破氏に窘められた。言われてみれば、釣欲丸出しに、パンツ丸出しはあまり褒められた姿ではない。俺は土手に座ったまま、のんびり釣り糸を垂れることにした。

「なに釣っているの?」
川下で工事をしていたおじさんが見物に来た。俺のふぉっとっと改にはさっき釣ったカネヒラ♂が入れっぱなしになっていた。
「あっ、カネヒラ!」
そのおじさんは叫んだ。俺はその叫びと同時に急いでカネヒラをリリースしたが、時はすでに遅かった。カネヒラを見て、いきなり「カネヒラだ!」と言うということは、このおやじ、トウシロではあるまい。

 おじさんは俺にいろいろと話しかけてくるが、言葉を濁していた。さらにタイミングよく(?)俺はおじさんの目の前で見事なカネヒラ♂を釣り上げた。(笑)俺はもともといたずら好きで、多少、暴力的なところもあるが、意地悪な方ではない。ポイントのこともさほどうるさく言わない。でも、この素晴らしい新宿二丁目のようなカネヒラ釣場(?)は不破氏の秘密のポイントだ。俺は不破氏に気を使っていたのだった。

 この日の釣果は俺も不破氏も満足の行く結果だった。帰りの車の中もあーでもない、こーでもないとご機嫌会話が続いていた。そして、この日は三連休初日であった。初日は幸先のいいスタートが切れた。俺たちはさらに明日の釣りへの思いをはせるのであった。


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今年初のハゼ釣り

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 土曜日はカネヒラを釣っていた俺であったが、満足できるくらいカネヒラは釣れたため、最後の方はカネヒラを釣りながら、次の日の釣りのことを考えていた。結論としては
「やっぱ、ハゼでしょ!」
となり、日曜日は今年初のハゼ釣りに繰り出すことにした。

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 次の日の朝、俺は家の近くの地下鉄の5時13分の始発に乗り、羽田空港方面を目指した。俺は出張で羽田空港にスーツで向かうことが多いが、この日はTシャツに短パン、漁サンという姿で電車に乗った。品川から羽田空港行きの電車に乗り換えると、あきらかに羽田空港を目指すと思われるいでたちの人がほとんどの中で、さすがにこの姿は我ながら恥ずかしくなった。

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 そして、俺は羽田空港の一つ手前、『天空橋』の駅に降り立った。地下の駅から改札を出て、エスカレーターと階段を上り、地上に上がった。

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 そして、駅の名前にもなっている、天空橋を渡り、多摩川の支流、海老取川の船溜まりに到着した。ここが何年か前から俺が気に入っているハゼの釣り場だ。

 ここではやはり、何人かの人がすでに釣り糸を垂れていた。俺はすぐ近くで釣っていたおじいさんに挨拶がてら、声を掛けてみた。
「さっきまでポツポツ釣れていたけど、食いが止まっちゃったよ。潮が悪いのかなぁ・・・。」
なるほど、釣り人定番の答えだ。(笑)

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  俺はすぐにバッグから竿と仕掛けケースを取り出した。そして、黄金の錘を使った仕掛けをチョイスした。ハゼは鈎さえ付いていれば、釣れると思えるほど、簡単に釣れる魚だ。こういう魚だからこそ、釣れるのはあたりまえなので、その釣り方にこそ楽しみがある。こういった考え方の延長か、最近はハゼクラというネーミングでクランクベイトを使ったルアー釣りが流行っているらしい。俺もたしかにそういう釣り方も面白そうだと思う。

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  八尺の和竿に黄金の錘の脈釣仕掛けを結ぶ。仕掛けを投入し、底を取り、道糸を張り気味にしたとたん、アタリが出た。今年初のハゼはあっけなく釣れてきた。昨年と同じように、このポイントにはハゼが溜まっているようだ。仕掛けを投入すれば、すぐに小気味よいアタリが出て、次々にハゼが釣れてきた。型はまだ小さ目だが、ハゼ特有のアタリと引きが俺を楽しませてくれる。

 さっき、声を掛けたおじいさんがこちらにやってきた。
「釣れてるね~。となりいい?」
「どうぞ。」
おじいさんは俺のとなりで釣り始めた。しばらく二人で話しながら釣っていたが、明らかに俺の方が釣っている。
「うまいよね。俺が1匹釣る間に5匹は釣るもんね。」
お褒めの言葉を頂いたのだが、俺とおじいさんの違いは腕ではなく、実はエサの差なのだ。いつもの俺なら、使っているエサまで上げちゃうのだが、ことこのハゼ釣りの特エサに関してはアマーノ氏がこっそり教えてくれたエサのなので、アマーノ氏との信義を守り、エサのことは教えないばかりか、おじいさんに隠れ、こっそりとエサ付けまでしていた。でも、これは断じて、意地悪ではないのだ。(笑)

 そうこうしているうちに干潮になった。ハゼ釣りにもそろそろ飽きたし、とにかく日が昇ってからは殺人的に暑かったので、干潮で現れたであろう、海老取川河口付近の干潟をのぞいてから、家に帰ることにした。

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  海老取川が多摩川に注ぐ河口付近は思った通り、干潟になっていた。その辺をふらふら歩いていると、小学生の男の子たち数人が一心不乱に干潟を掘っている。俺は彼らに近づき、
「なにしてんの?」
と声を掛けてみた。
「シジミが採れるんです。」
一番大きな子が丁寧に答えた。バケツをのぞかせてもらうと、大粒のシジミがたくさん入っている。

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 この時、もちろん、俺の目はめらめらと燃え上がっていただろう。熊手などは持ち合わせていないので、俺は素手で砂を掻き始めた。小学生が言った通り、ボロボロと大粒のシジミが砂の中から出てくる。俺は夢中になり、シジミを掘った。正直言って、シジミが採れるのはハゼが釣れるよりずっとうれしい。(笑) その結果、俺はバケツ一杯のシジミを確保した。

 この日はハゼ、シジミで大満足の日となった。そして、俺は満足な面持ちのまま、天空橋駅から京急線に乗り、帰途に着いた。電車に乗り込むと、一つ向こうの羽田空港からは海外帰りと思われる人や出張帰りと思われる人がたくさん乗っていた。ドロドロのTシャツ、短パンに、シジミが入ったバケツを持った俺は行き以上に恥ずかしい思いをしながら、しばらく電車に揺られることとなった。


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江戸川の桟橋でハゼ釣り

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 俺の釣りスタイルはいろんなところを歩き廻り、拾い釣りするスタイルだ。淡水の小物釣りや渓流をメインに子供の頃から釣りをしていたので、こういうスタイルになったのだと思う。なので、船釣りが苦手だ。ボートもあまり好きではない。しかしながら、船やボートがオカッパリより釣れることが多いことは理解している。でも、やっぱり行動が制約されることに抵抗を感じてしまう。ところが、最近ではワカサギ釣りでは桟橋で釣りをさせてくれるところがある。これはオカッパリより釣れることが多いし、行動もさほど制約されないので、気に入っている。話に聞くところによると、ハゼ釣りでも、江戸川のボート屋さんは桟橋を開放しているとのこと。不破氏が以前、行ったことがあるらしいので、今回、二人で行ってみることにした。

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 二人で向かったのは千葉県の行徳市にある『たかはし遊船』さんだ。ここでは江戸川に突き出たボート用の桟橋を一日1,000円で使わせてくれるのだ。朝は5時半からとのことなので、開店時間に合わせて行ってみたが、入り口の前にはすでに数台の車が止まっている。ハゼ釣りは今、なかなか熱いのだ。

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 この日は大潮だったので、11時前に干潮になる。干潮を予想し、俺たちは桟橋の先の方に釣り座を構えた。俺は竿に仕掛けを結び、さっそく係留させている船の際に仕掛けを投入した。ハゼは居さえすれば、すぐに釣れてくるもんだが、なかなかアタリがない。少し誘ってから、仕掛けを上げてい見ると、エサがない。俺の敏感な仕掛けにもアタリが出ていないので、食われているわけでないと思われるので、エサが落ちているんだろう。エサはいつものものを使っているので、エサ持ちが特別悪いはずはないので、多分、底にはいろいろ障害物があるのだと思われる。仕掛け投入後、動かすのをやめると、ようやくアタリが出だし、ハゼが釣れ始めた。

 しばらく釣っていると、ぞくぞくと釣り客が現れ、桟橋は満員になった。それぞれに釣りを楽しんでいるが、ちょっと向こうで仕掛けの講釈をベラベラしゃべっているじじいがいる。しかも、見ていると、大して釣っていない。俺は偉そうにしているじじいの知ったかぶりが何より大嫌いだ。侍ジャイアンツのエンディング曲、
「いばったヤツはきらいだぜ~!そっくり返ったデッカい面の~ 鼻を明かしてやるのが趣味さ~』(歌も大好き:笑)
を地でいく男なのである。俺はもちろん、そのじじいの隣に座り、ハゼをポンポン釣り上げてやった。

 桟橋ハゼ釣りと俺の個人的な趣味をそこそこ楽しんではいたが、やっぱり、大潮の潮の引きはすごいのだ。潮が引き始めたなぁと思っていたら、ほんの30分くらいで、俺たちが釣っている桟橋の下は水深30センチくらいになってしまった。しかし、『たかはし遊船』さんのサービスはすごいのだ。ちょっと沖目に係留されている船にボートで送ってくれ、その船で釣りをさせてくれた。一日1,000円でこのサービスはすごい。

 沖の船に移り、そこでハゼもぽつぽつ釣っていたが、やっぱり飽きてきた。(笑)釣り飽きたら、周りを歩き廻るのが俺のスタイルだが、船ではそれが許されない。(⇐当たり前だ!:笑) そろそろお昼だし、不破氏も飽きてきた様子なので、俺たちはこれで上がりにすることにした。

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 『たかはし遊船』さんを後にして、まずはご当地(?)ラーメンを味わった。そして、家に帰ることにしたが、なんだかまだ少し釣り足りない気もする。そこで、帰り道の途中のハゼ釣り場に立ち寄ることにした。

 東京の川は魚があまりいないが、ことハゼに関しては、その言葉は当てはまらない。都内の潮入りの川の至るところで、このシーズンになれば、ハゼが釣れる。俺も子供の頃は電車で行けるハゼ釣り場でよく釣りしたもんだ。

 旧中川の親水公園に行ってみると、なにやら、たくさんの子供たちが釣りをしている。いくらシーズンとはいえ、これは何事かと思っていると、どうやら、親子の釣り大会らしい。ちゃんとベテランの釣師っぽい人が釣りの指導までしている。あ~、たしか、俺も子供の頃、板橋区の子供釣り大会に参加したもんだ。こういうのを今もやっているのかと懐かしい気持ちになった。

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 マブナ釣りと並んでハゼ釣りは入門の釣りとして王道と言える。俺も子供の頃によくやっていた。俺の釣り歴は子供の頃、マブナ、クチボソ、ハヤ、ヤマベ、タナゴ、そして、ハゼから始まり、今年で38年になる。よく『釣りはフナにはじまり、フナに終わる。』というが、50歳を前にして、子供の頃にやっていた釣りに魅力を感じてしまうのだ。簡単な仕掛けで、子供でも簡単に釣れる魚を、いかに釣るのかということは、やっぱり、なかなか奥深いテーマだからなのかも知れない。


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江戸前ハゼと江戸前シジミ

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 俺は先週の釣果と潮干狩りの収穫を弟に画像付きでLINEした。返ってきた言葉は
「いいねぇ!」
だった。この週末の俺たちブラザーズの予定は決まった。

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 俺たちは甥っ子を連れ、5時に実家を出発し、羽田の海老取川に向かった。この日は大潮で、ハゼはともかく、シジミの収穫はかなり期待できる。

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 6時前には海老取川に到着した。この日の東京の干潮は11時ちょっと前。まずはハゼ釣りから始める。シモリの仕掛けを竿に結び、甥っ子に持たせると、いきなり浮子が沈んだ。ハゼは甥っ子にもすぐ釣れた。これがハゼ釣りのいいところだ。

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 しかし、潮の動きが悪いのか、その後はアタリは散発的でなかなか入れ食いモードに入らない。甥っ子はハゼを数匹釣ってだけで飽きてしまい、ゲームを始めた。やっぱり現代っ子なんだよね。

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 俺はそれでも、ポツリポツリとハゼを釣り上げ、それなりに楽しんでいた。しばらくすると、潮が動き出したのか、ハゼのアタリが多くなり始めた。ハゼを調子よく釣っていると、ハヤが釣れた。ここ、海老取川ではコイツもたまに釣れる。

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 さっきから、背後に気配を感じると思っていたところ、ネコちゃんが俺の後ろでおすそ分けを待っていた。この日はハゼは持ち帰り、三人で食べることにしていたので、釣れたハヤをネコちゃんに差し上げた。

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 その後、俺と弟はハゼ釣りを続けていたが、さすが大潮、干潮の時間まではまだ少しあったが、かなり潮は引いた。甥っ子はゲームに熱中しているが、これではここに来た意味がない。俺たちは海老取川の河口部に移動して、シジミを掘ることにした。

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 シジミ採りにはハゼ釣りほどのテクニックはいらない。潮が引いたところをとにかく掘れば、堀っただけシジミは採れる。弟と甥っ子は「お前ら、ブルトーザーかっ!?」とツッコミを入れたくなるほど、すごい勢いで干潟を掘り始めた。シジミはどんどん砂利の中から出てくる。俺はシジミを取りながらも、ミミズハゼを発見した。

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 シジミはとにかく採れるのだが、この砂利を掘り返す単純作業に、今度は俺が飽きてしまった。まあ、俺の場合、飽きてもゲームなどする玉ではないのだ。弟と甥っ子を尻目に、水際に立ちこみ、再びハゼ釣りを始めた。この季節、川に立ちこんでのハゼ釣りも、護岸のハゼ釣りと違った楽しさがある。

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 そして、俺はハゼ釣り、弟親子はシジミ採りを楽しんでいるうちに、昼近くになった。ハゼもシジミも十分に採れたので、そろそろ帰ろうかということになった。

 帰り道はその足で入院しているばあちゃん(甥っ子にとってはひいばあちゃん)に会っていこうということになり、三人で病院に立ち寄った。甥っ子はシジミをたくさん採ったことを楽しそうにばあちゃんに話した。すると、ばあちゃんがシジミの味噌汁の作り方を甥っ子に話し始めた。
「まずはお鍋に水を入れて、沸騰させてから、シジミを入れるんだよ。」
えっ、そうだっけ?(笑)水にシジミを入れて、それを火に掛けるんじゃなかったっけ?俺はこういう時は大人なので、その場は黙っていたが、やはり、もうすぐ百歳にもなろうという人の言うことは、やはりアテにならんもんだと思いながら聞いていた。もちろん、実家についてはからは甥っ子に正しいシジミの味噌汁の作り方を教えておいた。

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カネヒラ集会

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 いつもなら、月曜日から次の週末の釣りの予定について、あーだ、こーだとLINEを入れてくる不破の竿造氏が、先週についてはまったく連絡がなかったので、俺ははは~ん、さては週末に他の釣りの約束か、用事があるなと睨んでいると、案の定、水曜日にLINEが入り、週末には予定があるとのことだった。そこで、週末は一人で釣りに行くことにした。たまには一人で自分のペースで釣り、こういうチャンスにタナゴ探検をするのも悪くない。

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 土曜日の朝、俺は自宅から車で一時間の近場のタナゴ釣場にいた。まずは自分の中で定番となっているポイントで浮子釣りの仕掛けを流すと、チビヤリが次々に釣れてきた。なかなか幸先のよいスタートだ。先々週カネヒラが釣れたので、またカネヒラが釣れないもんかとしばらく釣っていると、一台の軽トラが止まった。
「おはよう。どう?」
軽トラから降りてきたおじちゃんが声を掛けてきた。
「チビヤリは釣れるけど、カネヒラは釣れませんね。」
「そう。カネヒラはずいぶん少なくなったよね。以前はここでもたくさん釣れたんだけど。」
おじちゃんは俺と話しながら、橋の向こうで釣り始めた。

 俺はチビヤリをつるのもそろそろ飽きたので、この人の良さそうなおじちゃんと話し始めた。
「どこかで釣ってきたんですか?」
「あっちの川で釣ってきたよ。カネヒラが何匹か釣れたよ。」
この時、俺の目がぴか~んと光ったことだろう。俺はとぼけた調子で話を聞き始めた。
「あっちの川は昔はよく行きましたけど、あんまり釣れなくなったから、最近は行ってないんですよ。」
「ああ、あのみんなが釣っている場所は釣れなくなったよね。俺が釣ってるのはもっと上の方だよ。」
なるほど、あの上流の方は車では行けないので、歩いて行くしかない。たしかに人が入らないだろう。
「あの辺は竿を出せるところが少ないけど、やってみたら。」
俺は親切なおじちゃんにお礼をいい、そそくさとその上流ポイントへと向かったのだった。

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 車は少し離れたところに止め、川沿いに歩いて行った。おじちゃんが教えてくれたポイントは浅く、水が澄んでいた。魚がウロウロしているのがはっきり見える。しかし、のぞき込んだだけで、魚は散ってしまうので、ここで釣るのは難しそうだ。俺は川沿いにさらに上流に行ってみた。

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 さらに上流に歩いて行くと、ちょっとした深みを発見した。俺はすぐさま、浮子釣りの仕掛けを流してみた。いきなり、ひったくるようなアタリがあり、婚姻色の出たカワムツが釣れた。俺はここには魚が溜まっているので、カネヒラもいると確信した。そして、エサを黄身練りから自分の家で育成しているミミズちゃんにチェンジした。

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 仕掛けはカワムツが釣れた時と同じところを流した。すると、やはり、同じ場所でアタリが出た。竿を反射的に上げると、川の中で赤っぽいヒレが見えた。釣れたカネヒラは婚姻色がうっすらと出た♂だった。

 ここはカネヒラの集会場所だった。幾分、♀が多いが、とにかくカネヒラが釣れてくる。♂のカネヒラをツ抜けしたところで、俺は満腹になった。


そこで、そろそろ昼時だし、昼食を取り、他の釣場に移動することにした。以前よりデカバラの噂を聞いていた、とある池に向かった。池の畔に立ち、中をのぞくと、バラタナゴらしい魚影が無数に見える。俺はとにかく竿を出してみた。

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 釣れる。とにかく釣れる。浮子釣りでは浮子がなじむ前にタナゴが釣れてしまうし、脈釣りでも道糸が張ったと思ったら、すぐにアタリだ。しばらくは入れ食いを堪能していたが、釣れるのはすべて3~4cmくらいで、大きいのは釣れない。こういう釣りは俺は不得意だし、すぐに飽きてしまう。俺は片手でスマホをいじり始めた。そういえば、釣丸大キチのCAROキチくん(⇐マタナゴ束釣りの人ね。)がまだカネヒラの成魚を釣ったことがないとのことだったので、さっき釣ったカネヒラの画像をつけて、LINEしてみた。
「今日は○○川でタナゴ釣り。カネヒラけっこう釣ったよ。」
「今、自分も○○川に来ています。(笑)」
なんと、CAROキチくんもすぐそばに来ていた。俺はチビバラいじめも飽きたし、CAROキチくんに合流することにした。

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 LINEでカネヒラを釣った位置を教え、そこで合流する手はずにした。俺は車で再び例のポイントに向かった。すると、雨が降り出した。雨の降り始めは釣れることが多い。CAROキチくんの穢れなき釣りキチ魂(⇐いわゆるアホ:笑)が雨を呼んだのか。

 釣場には俺が先に着いた。そして、ほんの数分でCAROキチくんも到着した。
「あれ?今日、休みなんだっけ?」
俺はCAROキチくんが会社をサボったのかと思った。
「いえ、休みを変更しました。」
釣りキチも会社をサボるようになると、それは末期症状だ。俺はCAROキチくんが釣りキチではなく、ただのキ○ガ○になってしまったのではないかと心配したが、まだそこまではいっていないようだった。CAROキチくんは俺の心配をよそに
「赤虫を使って釣っているんですけど、ダメでしょうか?」
とすぐに聞いてきた。この人の頭の中はやっぱり釣りのことしかないのだ。(笑)
「あぁ、ダメダメ!カネヒラを狙って釣るなら、やっぱ、ミミズだよ。」
俺は自分でエリート育成しているミミズをCAROキチくんに手渡した。俺のエリートミミズは腐った野菜やらゆで卵を食べさせているので、とんでもない臭気を発している。

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 CAROキチくんは俺のエリートミミズを鈎に通し刺しして、俺の言われた通りのところに仕掛けを入れ、流し始めた。ここいらへんがさすがCAROキチくんなのだ。そして、俺がカネヒラを散々釣ったあたりに浮子が差し掛かると、やっぱり浮子は斜めに沈んでいった。CAROキチくんは本当の一撃でカネヒラ♂を釣り上げてしまった。

 満足げにカネヒラ♂をデジタルキープするCAROキチくん。そして、その後もカネヒラを次々に釣り上げた。

 そうこうしているうちに、雨は土砂降りになった。CAROキチくんは雨を呼ぶ男ではなく、嵐をよぶ男だったようだ。しかし、CAROキチくんは平然と土砂降りの中でもカネヒラを釣り続けている。俺は彼の釣りキチ魂に付いていけなくなり、一足先にカネヒラ集会所を後にすることにした。


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7月末のハゼ釣り

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 ハゼ釣りはおもしろい!完全にはまった俺は7月最後の日曜日も京浜急行線に乗って、天空橋に行った。駅を降り、天空橋を渡って、まずはいつもの船溜まりで釣り始めた。

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 脈釣りの仕掛けを投入すると、すぐにアタリが出た。この日は潮周りもなかなかよく、はじめからハゼの入れ食いが続いた。俺はこの日はまたハゼを食べようと、大き目のハゼをバケツにキープしていた。

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 喜々としてハゼを釣り上げる俺の後ろに忍び寄る黒い影があった。先週もいたネコちゃんだ。俺はネコちゃんに気が付き、数匹のハゼを差し上げたが、彼はそれで満足できなかったようだ。

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 ネコちゃんはついには俺のうしろに控えるどころか、前に出始め、バケツからセルフサービスでハゼを食べはじめた。ハゼはこの時も釣れ続いていたので、俺はあえて、追っ払ったりはしなかった。しかし、その後は俺が釣ったハゼをバケツに入れると、すぐにそれを食べ、ハゼ釣る⇒バケツに入れる⇒ネコ食べる とネコちゃんのわんこそば状態になった。

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 俺はネコちゃんわんこそばをしばらく楽しんでいたが、ネコちゃんもお腹の限界が来ると、どこかに行ってしまった。俺もここいらで場所を変えることにした。海老取川を下っていくと、橋の上にたくさんの大漁旗がたなびいていた。この日は羽田神社の祭礼があるようだ。

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 この日、俺がここ海老取川に来た理由は、実はハゼ釣りがメインではなかった。ハゼとシジミを比べると、やっぱりシジミの方がうれしい。なにやら、8月は禁漁になるので、この7月最後の日曜日にシジミを採っておこうとの魂胆があったのだ。気合が入った俺は熊手も持参してきた。そして、小一時間、全力でシジミ採りをした。(⇐これは遊びではないのだ!:笑)

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 ハゼ釣り、シジミ採りを堪能した俺は大師橋から京急大鳥居駅に向かって歩き始めた。途中に羽田神社がある。もちろん、ついでに神社に寄り、生ビールまで堪能したのは言うまでもないだろう。(⇐これが電車釣行の醍醐味ね。)

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夏のタナゴ釣り カネヒラ探索(その一)

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 もう三十年以上も前のことだが、家の近くに淡水魚水族館(板橋区立淡水魚水族館:2004年閉館)ができた。入場料無料の子どもにやさしい水族館だった。その水族館の出口に近いところに90cmの水槽があり、10cmくらいのピンクのヒレの魚が泳いでいた。小学生だった俺は「カネヒラ」を見て、衝撃にも似た驚きを覚えた。こんなに大きくて、きれいなタナゴがいるのかと。

 俺は大人となり、車の免許を取った。そして、琵琶湖に向かった。大きなカネヒラを釣るためだ。実際に釣ったカネヒラは俺をさらに熱狂させた。そして、それ以来、夏になると、カネヒラを追いかけるタナゴ生活が始まった。

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 カネヒラを追いかける夏はそれ以来、30回を超えようとしていた。琵琶湖や霞ヶ浦、岡山、九州など日本の至るところでカネヒラを釣った俺はさすがにそろそろ、カネヒラに対する情熱を失いかけていた。

 しかし、先々週や先週、自宅から車で小一時間のところで、カネヒラを釣った、カネヒラはそこそこ釣れた。そんなに動き廻らなくても、そこそこの数が釣れるということは、探し回れば、もっとたくさんのカネヒラが釣れるかも知れない。そう思った俺の中で、再びふつふつとカネヒラ熱が起こり始めた。

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 週末の朝、俺はまた先週と同じ釣場に立っていた。先週と同じようにカネヒラ♂は割と簡単に釣れてきた。やはり、探し回れば、もっとカネヒラは釣れるかも知れない。今回、俺はひとところのポイントに固執せず、釣りながら、どんどんポイントを開拓していくことにした。

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 魚の溜まりやすそうなところで釣りをすると、かなりの確率でカネヒラが釣れてくる。やはり思った通り、この川にはかなりいるようだ。

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 お昼近くまで釣り、いろんな場所でカネヒラを釣ることが出来た。これなら、カネヒラを釣りのために、わざわざ遠出することもなさそうだ。俺は満足な釣果を得たのでCAROキチくんにLINEで釣り上げたカネヒラの画像を送ってみた。すると、CAROキチくんはビワヒガイの画像を送ってきた。なんとこの近辺で釣ったらしい。なに~!俺はビワヒガイも好きな魚なのだ。しかもしばらくは釣っていない。俺は細かい場所まで彼から聞き出し、今度はそちらに急行した。

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 ビワヒガイポイントでしばらく釣りをしてみたが、釣れたのはヤリタナゴだった。う~む、ビワヒガイが釣りたい。しかし、午後は用事があるので、そろそろ帰らなければいけない時間となってしまった。

 この釣場には我が家からさほど時間を掛けず来ることが出来る。しばらくはこの周辺でカネヒラ釣りとビワヒガイの探索を続けることになるだろう。そして、俺は川岸で昨日、CAROキチくんが忘れたと思われるエサ箱を回収し、帰途に着いたのだった。

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夏のタナゴ釣り カネヒラ探索(その二)

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 釣りキチCAROちゃんはやっぱり「キ○ガ○」だった。俺はCAROちゃんにカネヒラの釣り方を指南した。CAROちゃんはいろんな釣りに精通しているので、すぐにカネヒラ釣りも覚えてしまい、教えたいるその間にもポンポンと数匹のカネヒラを釣り上げた。カネヒラはCAROちゃんの心も捉えてしまった。カネヒラに憑りつかれたCAROちゃんは、この釣場が近い(CAROちゃんちからだと車で20分)のをいいことに時間さえあれば、カネヒラを釣っている。そして、釣れると俺にLINEで画像を送り、俺のカネヒラハートまでを煽ってきやがる。俺は出勤前までカネヒラを釣りに行くまで根性は入っていないが、このお盆休みにはカネヒラを釣りまくると心に誓ったのだった。

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 お盆休み初日の11日、俺は自宅から車で一時間ちょっとの例の釣場に繰り出した。まずはなかなかのカネヒラ♂を連発したポイントに入ってみた。

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 おかしい・・・。釣れるのはオイカワやカワムツだけだ。オイカワの婚姻色もたしかにきれいなのだが、狙っているのはこいつではない。あれだけ釣れたカネヒラがまったく釣れない。CAROキチくんに釣られて、みんないじけてしまったんだろうか。(笑)

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 しかし、CAROキチくんはただの釣場荒らし(笑)ではないのだ。LINEでうるさいほどに釣果を報告してくるだけでなく、周辺で開拓したポイントの情報もうるさいほどに教えてくれる。(笑)俺はCAROキチくんが画像と一緒に送ってくれた地図を頼りに、そのポイントへ行ってみた。

 いるよ!カネヒラらしき魚影が見える。あの見えているヤツらを釣るのは水深が浅いし、難しいだろうが、この周辺の深みを探せば、きっとカネヒラは居るはずだ。

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 群れがいた少し下流におあつらえ向きの深みがあった。流れはゆっくりだ。浮子釣りの仕掛けを流す。仕掛けを数度流し、浮子下を調整する。錘が底を少し切り、エサだけが底を這うようなイメージだ。さらに仕掛けを流すこと数度、浮子が止まり、ゆっくり沈んだ。アワセを入れると、魚信が手に伝わり、ピンクのヒレが見えた。カネヒラ♂だ。

 思った通り、この深みにはカネヒラが溜まっているようだった。仕掛けをしつこく流していると、ポツポツとカネヒラが釣れる。そして、見事な婚姻色の♂も釣れた。

 この日は婚姻色も見事なカネヒラ♂を何匹も上げることが出来たので、昼前には上がることにした。お盆休みはまだあるのだ。俺は明日もカネヒラ釣りをすることにした。

  CAROキチくんはやはり大したヤツなのだ。俺が『釣りキチ』の称号で呼ぶのに値する。もちろん、彼自身にとっては普通のことなので、自分ではキ○ガ○とはまったく思っていない。今回、俺は見事にCAROキチくんに煽られたカタチになったが、CAROキチくんに煽られてしまったのは、実は俺だけではなかったのだ。


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夏のタナゴ釣り カネヒラ探索(その三)

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 カネヒラ熱の被害は拡大した。CAROキチくんから、まずは俺に感染し、俺のブログやインスタからは、さらに二次感染者が続出した。その中でもカネヒラ熱が頭にまで到達してしまった人間が二人いた。竿造の不破氏と西田敏行の息子、西田浩行だ。二人はインスタのコメントやラインでしつこいほどにカネヒラ釣りに行きたいと俺にアピールしてきた。最近は一人での釣行も多かったし、たまには何人かで出かけるのも悪くないと思い始めた俺は二人を招集することした。

 俺と不破氏はTAG65として、アマーノ氏と三人で釣りに出かけるのがもっぱらだったが、アマーノ氏は酒の飲み過ぎ(⇐俺は飲み過ぎだと前から思ってたんだよ!:笑)で謹慎中なので、今回はTAG65セピアとして、西田浩行を仲間に入れることにした。ビジュアルはムーミンパパ+出木杉ジャイアン+池中玄太80キロという異色のトリオだ。

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 お盆休みの二日目、俺は昨日に続き、再びカネヒラ釣場にやっきた。朝から雨だ。俺は雨の日の釣りが好きだ。適当な雨なら、晴れた日より釣れることが多いし、なにより釣り人が少ない。

 不破氏と西田浩行は体形の似たとこもあるし、何より二人ともアモーレの気質があるからなのか、初対面でもお互いにすぐに打ち解けたようだ。俺も近くで見ていたが、カバの兄弟を見ているようで、なんだか和んでくる。(笑)ちなみに俺は体形は似ていても、態度や言動から草食動物に例えられたことは一度もない。

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 俺はこの雨で釣れることを勝手に妄想していたが、初めに行った必殺のポイントでもアタリはまったくなかった。そこで、昨日いい思いをしたポイントに三人で行ってみたが、たまにヤリタナゴが釣れるだけで、カネヒラは釣れない。そもそも、俺はここで一度もヤリタナゴを釣ったことはない。なにかがおかしい。

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 ヤリタナゴは大きいのも小さいのもポツポツと釣れてきた。もちろん、これは俺にとっては不本意な釣果なのだが、特に西田浩行は嬉しそうにヤリタナゴを釣っている。幸せなヤツだ。

 俺はヤリタナゴも確かに好きなのだが、今日の俺のターゲットではない。ヤリタナゴを釣ってヘラヘラしている二人を尻目に、カネヒラを求め、さらに川を下って見ることにした。

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 二人を置き去りにカネヒラを探すこと、一時間以上経ったその時だ。小さな橋のたもと近くを流れていた俺の黄色い浮子は根掛かりをしたように川の中にゆっくりと沈んでいった。俺は聞き合せをしてみると、魚信が手に伝わった。カネヒラだ。しかも♂。ようやく見つけた。さらに仕掛けを数回流すと、今度は♀が釣れた。ここがカネヒラパラダイスなのか?

 「どうですかぁ~?」
声の方に振り向くと、西田の車に乗った西田と不破氏だった。しかもガリガリくんを食べている。
「いがぐりさんの分もありますよ。」
不破氏が俺にガリガリくんを差し出した。うかつにも俺はガリガリくんに手を出してしまった。俺のカネヒラ熱もガリガリくんにすっかり冷やされてしまった。

 「そろそろ、ラーメン行く?」
ガリガリくんをすぐに食べてしまった俺は二人に問いかけた。二人ももちろん、頷いた。この時、カネヒラを釣りたい気持ちはすっかりラーメンを食べたい気持ちに支配されていた。俺たち三人は開店30分前の某有名ラーメン店の行列の最後尾に並ぶことにした。

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夏のタナゴ釣り カネヒラ探索(その四:霞ヶ浦編)

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 CAROキチくんはすっかりカネヒラに憑りつかれてしまったようだ。いつものいろんな魚種の釣果自慢とともに、「デカいカネヒラが釣りたい。」というLINEがくるようになった。そこで、近場ばかりではつまらないので、二人で休みを合わせ、ひさしぶりに霞ヶ浦に繰り出すことにした。

 俺にとって、霞ヶ浦はかなりひさしぶりだった。春先にチョウセンブナを釣った以来だ。こんなに霞ヶ浦に来ていなかったのもめずらしい。
「CAROキチくんは最近だといつ霞ヶ浦に来た?」
CAROキチくんに聞いてみた。
「先週あたり、いがぐりさんに教わったカネヒラポイントを廻ってみましたよ。」
さすがだ。情報があれば、すぐに確かめる。やはり、釣りへの執着心と行動力が俺とはちがう。この差が釣行回数の違いとなる。年間釣行数200日は伊達ではないのだ。

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 まずは少しはなれた小川に入ってみることにした。CAROキチくんと並んで仕掛けを投入すると、すぐにヤリタナゴが釣れてきた。なかなか幸先はいい。しかし、その後は釣れども釣れども、ヤリタナゴのオンパレードだ。

 しばらくすると、農家のおばあちゃんがやってきて、
「申し訳ないけど、うしろの田んぼに薬を撒くから、移動してもらえる?」
と言ってきた。いやいや、場所をお借りしているのは俺たちだ。すぐに移動することにした。パンを食べない俺は、俺なりに天候不順で米の出来を心配していたが、おばあちゃんに聞いてみると、ここの稲は今のところ大丈夫だそうだ。よかった。まずタナゴよりお米の方が大切なのは日本人として当たり前のことなのだ。

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「ここより上流で釣りした方がいいですね。」
CAROキチくんはためらいもなく、川に飛び込み、上流に向かって歩きはじめた。「釣り上がり?渓流釣りかっ!?」とツッコミたくなったが、CAROキチくんはそんな俺を顧みることもなく、上流に向かって遡上し始めた。俺ははっきり言って、そこまでしたくはないのだが、しぶしぶ後をついて行った。

 小川の両岸はうっそうとしていて、人が入ったことはなさそうだ。たしかにこれなら釣れるかも知れない。それにしても、CAROキチくんはタナゴ釣りでもいつもこんなことをしているのだろうか。さすがだ。

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 数百メートルくらい遡上すると、小さな堰堤があった。俺たちはここで釣ってみることにした。(⇐まったく渓流釣りと同じだ:笑)ヤリタナゴが釣れるのは同じだったが、ようやくカネヒラがポツポツと釣れ始めた。しかし、なぜか形も小さく、色も付いていない。このカネヒラに俺たちは満足できず、さらに堰堤を越え、遡上することにした。

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 ヤリタナゴとカネヒラ(小)とポツポツ釣りながら、さらに釣り上がる。またも現れた堰堤の下でちょっと大きめのタナゴが釣れたと思ったら、アカヒレだった。色は完全に抜けている。釣れたうれしさにはちょっと欠けている。

 俺たちはこの川でのデカネヒラをあきらめ、次の川へ向かうことにした。車に乗っていると、俺のお腹で炉心融解が始まった。このままでは放射能漏れ、いや、メルトダウンを起こしてしまう。
「CAROちゃん、悪いけど、コンビニに寄ってくれない?」
俺はCAROキチくんに焦って懇願した。
「えっ、コンビニ?いいですけど・・・。」

 コンビニですっきりとした俺はアイスコーヒーを飲みながら、CAROキチくんに聞いてみた。
「CAROちゃんは釣場でメルトダウン起こしそうな時、どうしてんの?」
「人が入らない草むらがあれば、問題ないですね。時間がもったいないし。」
キチとしての模範解答だ。もちろん、このコンビニで昼食も買い込んだ。移動中に昼食を済ます。CAROキチくんは俺のような軟弱者とはちがい、ご当地ラーメンを楽しもうという気はさらさらないのだ。

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 流入河川を何か所か廻ってみたが、前日の豪雨の影響か、泥濁りにところが多かった。そこで、何年か前によく行った川に行ってみた。ここは濁りもなく、いい感じでボサも生えている。ここなら釣れると確信した俺たちはここで釣り始めた。

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 脈釣りの仕掛けは反応しっぱなしだった。しかし、釣れてくるのは立派なタモロコばかりだ。タモロコを何匹釣ったか分からないくらいになった時にひょっこりとカネヒラの♀が釣れた。やはり、カネヒラはいると俺たちは釣り続けた。

 夕焼けチャイムが聞こえてきた。17時だ。よい子の俺は帰りたくなったが、CAROキチくんは黙々と釣り続けている。この17時を過ぎたあたりから、カネヒラはたまに釣れるようになったが、すべてが♀だった。ここは♀しかいないのか。

「♂釣れました!」
向こうの方でCAROキチくんの声がした。CAROキチくんの姿は分かるが、ぶら下げているタナゴがカネヒラ♂なのかはよく分からない。あたりは暗くなり始めていた。CAROキチくんもとりあえずは満足したようなので、これで上がりにすることにした。

 ひさしぶりの霞ヶ浦のタナゴ釣りに俺は満足できなかった。俺はちかいうちに再び霞ヶ浦に来ることを心に決めたのであった。


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立ち込んでハゼ。

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 週中から執拗にLINEが入っていた。竿造の不破氏からだ。週末の釣りのお誘いだ。最近はタナゴ釣りばかり行っていたので、ハゼも釣りたいと思い、「天空橋どうですか?」と返信すると、行こうとのお答え。俺たちは羽田の天空橋に向かうことにした。

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 今回は不破氏がフワフワCARを出してくれたので、楽ちんだが、酒はなしだ。俺は今まで船溜まり周辺で釣りをしていたが、海老取川が多摩川で注ぐ河口付近も釣り易いことが分かったため、車を停めてから、てくてく歩いて、河口部に向かった。河口部ではすでにたくさんの釣り人が見える。

 俺は釣りに行く時、一年の2/3くらい短パンで過ごしているが、これは俺のファッションセンス(?)ではない。(⇐そう思っている仲間が多い:笑)お手軽ウェーディングするためだ。釣りはちょっとウェーディングするだけで格段に釣果が上がることがある。しかし、ウェーダーは履くのが面倒くさいし、荷物になる。短パンにギョサンなら、ひざ下まですぐ水に入れる。しかも、この時期は気持ちがいい。俺はこの日、短パンウェーディングする気満々だった。

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 今日は不破氏もウェーディングする気満々だ。俺たちは迷いもなく、海老取川に立ち込んだ。俺は脈釣りの仕掛けを振り込んだ。食いはいいらしく、目印を見るまでもなく、手元にビンビンあたりを感じる。初めから入れ食いだ。これこそ、ハゼ釣りの醍醐味だ。

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  しかし、そもそも俺は根気のない男なのだ。20匹もハゼを釣れば、飽きてしまう。その後は釣りマシンのように釣っては逃がし、釣っては逃がしを繰り返していた。不破氏がフグを釣った。俺にもフグが釣れた。外道のフグがやけにうれしい。(笑)

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 しばらくは大人しくハゼ釣りを続けていたが、どうやら不破氏にも飽きが来た様子だ。とうに飽きが来ていた俺は早めのお昼を提案した。不破氏はラーメンが好きなのだ。俺はこの近辺のラーメン屋さんも知っている。二人は竿をたたみ、羽田の街並みを歩き、「中華そば さとう」さんへと向かった。「さとう」さんのラーメンはシンプルなものだ。羽田の古い素朴な感じのする街並みと相まって、シンプルなラーメンがすごく美味しく感じるのだ。

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 食欲が満たされば、今度は釣欲が再び頭をもたげてくる。俺たちは海老取川に戻り、再びハゼ釣りをすることにした。

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 しばらく釣っていると、潮が満ち始めた。午後は上げ潮だ。ハゼは午前中以上のペースで釣れ始めた。形もいい。

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  コツコツとしたアタリが手元に出て、俺は反射的に合わせを入れた。掛かった魚はぐいぐいと竿を曲げた。俺は尺ハゼがきた!と喜んだが、上がってきたのはクロダイの子供(チンチンってやつね)だった。別に食べるわけではないのだが、これもうれしい外道だ。

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 それでも、やはり俺は根気のない男なのだ。釣りに飽きたので、今度は足元を掘り始めた。俺は虫エサは普段使わないので、ゴカイを掘り返して、使ってみようと思ったからだ。。(⇐本当はどろ遊び?:笑)掘り返した穴の中に小さなエビが見えた。手に取ってみると、手のひらの上でハサミをパチンパチンと鳴らしている。テッポウエビだ。こいつも初めて見た。

 潮はさらに満ち、石積みの上近くまできた。俺たちはここいらで上がることにした。今日はハゼにも、ラーメンにも、フグにも、クロダイにも、テッポウエビにも、すべてに満足できた日だった。不破氏も楽しい釣りだったとご満悦だ。俺はハゼ釣りも好きだが、この海老取川周辺の羽田の雰囲気が大好きになった。


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夏のタナゴ釣り カネヒラ探索(その五:またもや霞ヶ浦編)

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 俺のカネヒラ探索は俺の仲間内のカネヒラハートに火をつけてしまった。そして、CAROキチくん、不破氏とカネヒラ探索に出かけたが、さらに探索希望者が俺にLINEを入れてきた。釣りバカJr.西田浩行だ。西田はかつて、神奈川に住みながらも、週末は岡山にタナゴ釣りで通うようなディープなジャンキーであったが、昨年、結婚し、ずいぶんと更生してきたはずであった。しかし、俺のカネヒラ探索記を見て、先日もちょっと一緒に釣りをしたとこら、彼のカネヒラハートは再び燃え上がってしまったらしい。俺は彼の車で霞ヶ浦へ向かうことにした。

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 俺は迷わず、先週、CAROキチくんと来たポイントに西田を案内した。先週、ここでいい思いをしたからではない。忘れ物をしたからだ。(笑)俺の仕掛けケースは8個の仕掛け巻きを仕舞えるが、うち一つを仕掛けごと、このポイントに忘れてきた疑惑が濃厚であった。西田がポイント近くに車を停めると、俺は飛び出すように車を降り、先週、釣っていたあたりに走っていった。あったよ!俺はすぐに仕掛け巻きを発見した。今日、なぜ、俺が素直に西田の釣行欲に付き合ったかと言えば、実はこの仕掛けを回収することが目的だったのだ。釣場に着くなり、目的を達成した俺は、はっきり言って、あとはどうでもよくなった。(笑)

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 それでも、ここまで連れてきてもらったこともあるし、一番いいポイントに西田を入れ、俺たちは少し離れて釣り始めた。

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 俺の極小脈釣り仕掛けは小さなヤリタナゴの魚信を確実に伝えてくる、俺はいい調子で小さなヤリタナゴを釣り続けていた。しばらく釣り続けていると、人の気配を感じた。西田が俺の後ろに立っていた。
「ヤリしか釣れないんで、つまんないですね。」
と言い出した。俺は人の上下関係が嫌いなタイプだ。よって、弟子を取ることはない。しかし、西田は俺のことを勝手に「師匠」と呼んでいる。俺は自分では認めてはいないが、師匠らしいことをひとつ教えてやろうと思った。

 「天はタナゴの上にタナゴを造らず、タナゴの下にタナゴを造らず。一匹のヤリタナゴを笑う者は、一匹のヤリタナゴに泣くのだ。毎週、岡山まで行って、ぼーずを食らっていた、あの頃のお前を思い出すのだ。」
俺はタナゴ釣師であると同時にタナゴ思想家でもあるのだ。格言めいたことを言って、西田の慢心を諭した。西田は涙を目に浮かべ、無言で頷いていた。

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 そうは言っても、西田の言うことにも一理あると思った俺は(実は俺も飽きていたのだ:笑)お昼を食べてから、当初の目的であったはずのカネヒラ探索を始めることにした。先週、CAROちゃんと廻ったカネヒラポイントにまずは行ってみることにした。しかし、カネヒラ探索は甘くないのだ。やはり、どこへ行ってもカネヒラはお留守のようだった。

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 そこで、新規でこころあたりのポイントへ行ってみることにした。到着した小川をのぞくと底の方でタナゴのような魚のヒラ打ちが見える。ここで釣れると確信した俺は流れの中のヒラ打ちが見えたあたりに、脈釣り仕掛けにミミズを通し刺しし、静かに振り込んでみた。一発でアタリが出た。釣れたのはまたもやヤリタナゴだった。しかし、幸先は決して悪くはない。俺たちはこのポイントで少しねばってみることにした。

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 小川の上に草がかぶさっているところがあった。その草の隙間から下を見ると、こちらでも底の方にヒラ打ちが見える。しかもデカい!俺は脈釣りの仕掛けを草の隙間に振り込んだ。仕掛けを一か所に止めていると、目印が横に動いた。アタリだ。合わせを入れると、草の間からカネヒラが飛び出してきた。あまり色が出ていないが、♂だ。しかし、さらにヒラ打ちは続いている。俺は同じように仕掛けを送り込み、また一匹、また一匹とカネヒラを釣り上げた。

 何匹かカネヒラを釣ったところで、西田を見に行った。西田はタモロコのみで、カネヒラは釣れていないとのことだった。西田が黄身練りを使っているようだったので、
「カネヒラ狙いだったら、ミミズを使うほうがいいぜ。」
と声を掛けた。
「実はミミズが触れないんです。」
西田はとんでもないことを言いだした。俺はタナゴ釣師であると同時にタナゴ思想家でもあるのだ。格言めいたことを言って、西田を再び諭した。
「エビでタイを釣る。カネヒラはミミズで釣る。カネヒラの釣りエサとは99%のミミズと1%の黄身練りである。」
西田がカネヒラを釣るにはまずミミズ特訓から始めなければならないことが判明したのであった。

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ハゼとアナゴ

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 カネヒラもシーズンだが、ハゼもシーズンだ。俺は一人、ハゼ釣りに向かうことした。都会に釣りでは駐車場を確保するのも大変だ。電車での釣りは駐車場探しに時間が掛かるし、子供の頃の釣りを思い出し、ノスタルジックな気分になれるのもいい。そして、なにより釣りの後に酒を飲んだりできる大人の楽しみもある。

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 家の近くの駅を始発で出発し、品川で京急に乗り換える。羽田線の社内はこの時間から空港に向かうビジネスマンや観光客でなかなか混んでいる。もちろん、この電車で、ギョサンを履いて、ペタペタ歩いているヤツは俺一人だ。

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 『羽田空港国際線ターミナル駅』一つ手前の『天空橋駅』で下車する。降りる人はまばらだ。

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 駅を出て、天空橋を渡り、海老取川のほとりを歩く。向かったのは海老取川が多摩川に吐き出すあたりだ。今日はこの時間が満潮なので、下げ潮を釣る。

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 先日来た時に入ったポイントで釣り始めた。釣れないことはないが、アタリは散発的だ。おかしい。この前はいくらでも釣れるという感じだったんだけどなぁ。釣り人も少ない。しばらく釣っていると、常連さんたちがぼちぼち現れたので、話しかけてみた。
「先週末から3日間くらいは入れ食いだったんだよ。今はさっぱりだね。」
なに~!俺は再び入れ食いを楽しみに来たのに、どうやら、状況は悪いようだ。

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 この前はたまに釣れるフグもうれしいものだったが、これだけハゼが釣れないとまったくうれしくもない。そうこうしているうちに11時近くになったので、早めのお昼を取ることにした。

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 羽田の町を歩き、「食通ゆたか」さんに向かった。今回の電車釣行の目的の大部分は実はこっちが目的だったのだ。このお店では江戸前のボサエビの天ぷらやアナゴの天ぷらを食べさせてくれるらしい。やはり、人気のお店らしく、すでにお店の前には人の列が出来ていた。

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 30分くらい待ち、カウンターに通された。
「ボサエビ天重お願いします。」
とすぐにオーダーしたが、
「ボサエビは揚げるのに時間が掛かるので、申し訳ありませんが、お店が込んでいる時はお出しできないんですよ。」
なに~!でも、やっぱり、このお店はまじめでいいお店のようだ。俺はボサエビをあきらめ、アナゴ天重をお願いすることにした。生ビールを飲みながら、天重を待つ。ごま油の香りが食欲を高める。しばらくして、俺の前に現れた江戸前穴子天重はふわふわだった。昔はボサエビが海老取川でたくさん採れたそうだ。海老取川の名前の所以はボサエビが採れることらしい。俺はテナガエビが採れるのだと間違えて、テナガエビ釣りに来てしまったことがあったっけ。(笑)

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 穴子天重を食べた後は再び海老取川に戻った。いつもは船溜まりの近くで釣っているが、あまり釣れないので、今行ったことのない対岸に入ってみることにした。対岸で脈釣りの仕掛けを振り込んでみると、底はゴロタのようで、かなり引っかかりがある。しかし、この石の間を探っていくと、あたりが出始めた。そして、釣れるハゼはデカい。俺はこのポイントで探り釣りしながら、大きめのハゼを釣り上げる。穴子天重だけではなく、ハゼ釣りでも満足できた。

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  次の日、家の近くから始発に乗り、品川から昨日と同じ時刻の京急に乗るスーツ姿の俺がいた。飛行機で羽田のまちを見下ろしながら、札幌に向かった。


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招き猫万歳ウキ

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 俺はずいぶんと公園の池のタナゴ井戸端会議にご無沙汰していたが(⇐タナゴ釣りやハゼ釣りが忙しかったから:笑)、平日の午前中にちょっと顔を出してみた。そこでは、いつものメンバーが変わらず楽しそうにタナゴ釣りに興じていた。

これは雪だるま万歳ウキ


 浮子の鬼才ナベさんがニヤニヤしながら俺に近づいてきて、手にしていた浮子を手渡してきた。
「これ、釣れそうでしょ?上げるよ。」
「えっ、いいんすか!?」
俺はかなりひさしぶりにお決まりの言葉を無意識に(?:笑)口にしていた。招き猫の万歳浮子は他のキャラに比べても完成度が高いし、いかにも釣れそうだ。

 俺も今は辛うじて、シモリ浮子だけは作れるようになった。俺はこの招き猫万歳浮子に、さらにおめでたい紅白のシモリ浮子を組み合わせた仕掛けを作り、実釣しようと思う。


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タナゴ越山会(カネヒラ編)

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 このブログを読んでくれる方々は俺がタナゴ釣りばかりしている「ろくでなし」だと思っている方が多いようだが、俺は年間釣行60日を越えない、ノーマルな釣り人である。また、日常では普通に仕事をしている。しかし、ここのところ、オーバーワーク気味となり、かなり代休が溜まってしまった。会社からちゃんと休みを取るようにご指導が入ったので、素直に平日休みを取ることにした。

 俺の仲間で平日休みを取れる人はもちろん真の釣りキチたるCAROきちくんだ。俺はCAROキチくんに少し遠出の釣りを提案すると、やはり、ダボハゼのように一発で食いついてきた。しかし、これは俺の失策であった。その後、俺の仕事がハードになってしまい、前日のお昼頃には、俺はすっかりタナゴ釣りに行く気が無くなってしまった。俺は一応、CAROキチくんにLINEしてみた。
「明日はどうする?無理しないで、近場でもいいよ。」
すぐに返信がきた。
「遠出コース決行しましょう。23時に迎えに行きます。」
やはり、彼の辞書に「釣行中止」という文字はなかった・・・。
俺たちは「国境の長いトンネル」を抜けることになった。

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 釣場に到着したが、まだ4時前だった。あたりはまだ真っ暗だ。23時出発は早すぎると言ったのだが、俺がCAROキチくんの逸る心を抑えられなかった結果だ。(笑)俺たちは近くのコンビニで時間を潰すことにした。そして、夜が明けだした時、俺たちはヤリタナゴの楽園に立っていた。

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 俺はタナゴ釣師であると同時にタナゴ思想家でもある。俺が作ったタナゴ格言「桃栗三年、柿八年、卵を練って三十年。でかいタナゴは石を釣れ。」に従い、川底にゴロタ石が見えるあたりで仕掛けを流し始めた。


 アタリは一流し目から出た。釣り上げた。カネヒラだ。この時はなかなか幸先がいいと思った。しかし、そう思ったのも最初だけだった。仕掛けをいくら流しても、ハイペースで釣れてくるのはカネヒラだった。今回の遠出は食べすぎのカネヒラではなく、ヤリタナゴをメインに釣りたいという企画であったはずであったが、ここはヤリタナゴの楽園ではなく、カネヒラの楽園に変貌していた。(時期的なこともある?)

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 とにかくカネヒラが釣れ続いた。いや、カネヒラしか釣れない。たまに小さなヒレが赤いタナゴが釣れるので、アカヒレか!?と思うのだが、それも小さいくせに婚姻色を出しているマセガキカネヒラなのであった。

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 CAROキチくんは嬉しそうに釣れたカネヒラをデジタルキープしている。平日でもカネヒラ探索に余念のないはずであるCAROキチくんのカネヒラに対する欲望は限りないようである。

 俺はちょっと前から、カネヒラには食傷状態なのである。たしかに俺も釣れたカネヒラをデジタルキープはしたが、喜々として、シャッターを押したわけではなかった。俺は薄ら笑いを浮かべながら、次々とカネヒラを釣り上げているCAROキチくんに
「せっかくここまで来たんだから、他のタナゴを釣りに行こう。」
と声を掛けた。すっかりカネヒラ狂になってしまったCAROキチくんに竿を仕舞わせるのは大変だったが、とにかく、俺たちは次の釣り場に向かい、車を走らせることにした。

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タナゴ越山会(キタノアカヒレタビラ編)

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 せっかく国境の長いトンネルを抜けて、遠出してきた俺たちであったが、CAROキチくんはご当地グルメを満喫するような軟弱者ではない。昼近くにコンビニに寄り、お昼のおにぎりを購入した俺たちは一路、次のポイントを目指した。

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 俺たちは田んぼの中の小さな水路に到着した。水路が直角に曲がるあたりに深みがあり、魚が集まっているのが見える。
「あそこに俺たちが目指すキタノアカヒレタビラがいるはずだ!」
俺は指さしながら、CAROキチくんに告げた。CAROキチくんの瞳はメラメラと星飛雄馬のように燃え上がりはじめた。

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 俺たちは釣りマシーンと化し、ひたすらタナゴを釣り上げた。ヤリタナゴとカネヒラががんがん釣れてくる。こういう狭いところで釣った魚をその場に逃がすと、一度釣り上げられた魚はなんらかの信号で仲間たちに危険を知らせるので(?:笑)、いつもはバケツを使わない俺たちだが、バケツの中に釣れた魚を落とし、バケツが溜まると、何度も下流に逃がしに行った。

 何回も下流に魚も逃がしにいくうちに、水路の深みには魚影が全く見えなくなった。タナゴの群れをほとんど釣り上げたようだ。しかし、アカヒレは一匹もいなかった。ここにアカヒレはいなかったと判断するしかないだろう。

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 俺たちはキタノアカヒレタビラを求め、次の釣場に移動した。今度は少し大きな川の溜まりのような場所だ。流れはほとんどなく水草が茂っている。雰囲気もいい。俺たちの期待度は高まった。


 水草の間に仕掛けを落とす。アタリはすぐに出た。軽く合わせると、魚信が手に伝わった。水の中の魚はスレンダーに見えた。そして、釣り上げられたのは色が抜けたアカヒレタビラだ。このスレンダーさはキタノアカヒレタビラなのだろうか。

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 アカヒレタビラは近年、アカヒレタビラ、キタノアカヒレタビラ、ミナミアカヒレタビラと三種に分けられた。正直、俺はあんまりこういうことに興味がない。俺が今までに最も多く釣り上げたタナゴはアカヒレタビラかも知れない。ひと昔前(15年前くらいまで?)、アカヒレタビラは霞ヶ浦周辺でいくらでも釣れた。霞ヶ浦のアカヒレタビラは流入河川や場所ごとにいろんなタイプがいたので、キタノとかミナミとか、いまさら言われても、似たタイプを釣ったことがあるような気がしてしまう。九州で初めてセボシまで釣った時は
(なんだか霞で見たことあるタビラだな。)
と思ったほどだ。

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 「これがキタノアカヒレタビラですか?」
同じくタビラを釣り上げたCAROキチくんが鼻息を荒くして聞いてきた。
「多分ね。」
CAROキチくんは嬉しそうにまたもやデジタルキープしている。CAROキチくんはタナゴ釣りが好きというよりは魚種ハンターなのだ。CAROキチくんはこれで331種の魚種をコンプリートしたそうだ。

 しばらくキタノアカヒレタビラ(?)釣りを堪能していた俺たちであったが、やはり、いつもは釣ることのできないタナゴでも釣りすぎは飽きるものだ。俺たちは竿を納め、早めではあるが、帰途に着くことにした。

 帰りの車の中でCAROキチくんは
「次はなんのタナゴを釣りましょうか?」
と尋ねてきた。これ以上、淡水魚の釣りコンプリートで種類を伸ばすにはタナゴの聖地、そして、日本最大の湖に行くしかないだろう。俺はしばらくぶりに自分が琵琶湖畔に立つであろうことを予見した。


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秋のタナゴ合宿(その一)

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 「今年はあと一度しか釣りにいけないんです。今年最後のタナゴ釣りは最高のタナゴ釣りがしたい。」
探偵ナイトスクープ西田局長の息子、西田浩行からラインが入った。どうやら、新婚の西田はそんな約束を嫁さんとしてしまったらしい。俺があれほど言ったのに、西田は恐妻家の道をすでに歩み出しているようだ。しかし、『最高のタナゴ釣り』がしたいということについては俺も賛成なので、春のタナゴ合宿のメンバーに再び声を掛け、秋のタナゴ合宿を行うことにした。

 金谷局長、西田浩行、どじょうオタクかっしー、そして、俺を乗せた爆釣新撰組号は夜明け近くに目的地に着いた。西田は
「あっ、吉野家がありますよ。」
と白々しい感じで言ってきた。俺は知っている。西田は吉野家の牛丼を毎日食べるくらい好きなのだ。仕方なく、俺たち三人も吉野家で朝ごはんを食べることにした。牛丼を四人で食べていると、3分も経たないうちに西田の声が店内に響いた。
「牛丼並み、もう一つ!」
俺は人の行動をよく見る方だ。いつもの西田の吉野家での食べ方は牛丼並み×2、または牛丼並み×1+カレー並み×1というパターンだ。この時は西田が一杯目に特盛を頼んでいたので、お代わりはないと油断していたが、牛丼特盛+牛丼並みという、常人には真似できない新たなパターンを繰り出してきた。この食べ方からも西田の並々ならぬやる気が感じられた。

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 夜が明けると同時に俺たちは釣場に立ち、四人揃って、仕掛けを振り込んだ。そう、ここは最高のタナゴ釣場なのだ。当然のようにアタリはすぐに出だした。

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 アタリはすべてアカヒレタビラ(キタノ?)だ。三人ともニタニタしながら、アカヒレタビラを釣っている。しかし、俺は知っている。人間はどんなに美味しいものでも食べ続ければ、飽きてしまうものだ。とにかく、ここではアカヒレが浮子もなじまないほどに釣れる。三人の忍耐力も30分と持たず、その後は明らかにダレた感じで釣りをしている。

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 しかし、いつもは最も飽きっぽい俺の忍耐力はこの時、途切れてはいなかった。そして、俺の浮子にアタリが出た。もぞもぞと居食いするようなアタリだ。俺の目はこの時、ギラリと光ったことだろう。俺はタイミングを計り、合わせを入れた。魚信が手に伝わった。水の中からピンクの腹の魚が飛び出てきた。ゼニタナゴだ。そう、俺の狙いはコイツだったのだ。

 ゼニタナゴが釣れたとなると、三人の目の色も変わった。そして、とにかくタナゴを釣り上げることに専念しはじめた。数を上げないと、ゼニタナゴは釣り上げられないからだ。

 10時頃になると、俺はゼニタナゴを四人で決めた自主規制数まで釣り上げた。他の三人も釣果に満足がいったようだ。俺はタナゴ釣り続けることに、さすがに飽きが来たため、別の場所に移動を提案した。他の三人もけっこう簡単に移動に賛成した。

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 場所を移動し、他のタナゴを釣ることにした。車で次のポイントにやってきたが、竿を出したのは俺と西田だけだった。かっしーは車の中でまったりしているし、局長はガサガサに出動してしまった。

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 ここではヤリタナゴとバラタナゴが適度なペースで釣れてくる。俺と西田もまったりとタナゴ釣りを楽しんだ。四人ともすでに釣欲は満たされてしまったので、この後はご当地ラーメンを楽しんだり、再びちょろりと釣りをしたりとのんびりペースで夕方まで楽しんだ。そして、早めにホテルにしけ込むことにした。

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 夜はホテルを出て、居酒屋でミーティングをすることにした。局長、かっしー、俺は「サケ、マス類の分類について」というちょっと難しいテーマについて話し合っていたが、西田にはベクトルの方向性が合わないようで、しきりに下ネタやら、ホモネタを放り込んできて、なんとか自分のペースに話を持っていこうとしてきた。あまり相手をしないのもかわいそうになってきたので、
「そのTシャツ着てると、今くるよ師匠みたいでかっこいいな。」
などと少しは持ちあげておいた。しかし、西田はその後も一人冷酒をあおり、時間が経つにつれ、聞くに堪えないほどに下品度が高まっていったので、この会は22時でお開きにすることにした。

 そして、俺はいつもの合宿のように
「明日の朝はロビーに5時集合!」
とミーティングを締めくくったが、反応が悪い。なにやら、三人は今日の釣りで満足したので、明日は寝ていたいということらしい。俺は寝ることが嫌いだ。寝ているのは死んでいるのも同じだと思っているからだ。俺は明日の朝、西田だけでも叩き起こし、とにかく、朝練を決行することを心の中で決めたのだった。

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秋のタナゴ釣り合宿(二日め)

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 朝練に難色を示した三人であったが、西田は俺に
「師匠が朝練するなら、僕も行きますよ。」
と殊勝なことを言ってきた。しかし、俺はスレたカネヒラのような男なのだ。こんな言葉を簡単に信じたりしない。俺はホテルの部屋に戻り、4時半に目覚ましをセットしてから眠りに着いた。

 翌朝、俺は5時10分前にはロビーに下りた。時間は5時を過ぎたが、西田はまだ下りてこない。やはり、と俺は思い、いろいろと残忍で楽しい西田のたたき起こし方を考え始めていた。しかし、すぐにケータイが鳴った。西田だ。
「すみません、トイレに入ってます。ちょっと待って下さい。」
西田は起きていたようだ。人より食べる量が多ければ、当然、人より出す量も多い。西田のトイレはその食べる量に比例して、普通の人の倍は掛かるようだ。

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 他の二人とは7時半に朝食を一緒に取ることにしている。それほどゆっくり時間はない。俺たちは車で手っ取り早く、昨日の釣場に向かった。

 釣場に着くと、それぞれ好みのポイントに入り、すぐに仕掛けを振り込んだ。状況は昨日と同じだ。アカヒレタビラの入れ食いで始まった。どんどん、アカヒレを釣れば、ゼニタナゴも釣れるはずだ。またもや俺はマシンのように釣っては逃がしを繰り返した。

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 アカヒレに混じり、ゼニタナゴもポツポツと釣れてきた。これも昨日と同じだ。ゼニタナゴを釣るためにとにかくアカヒレを釣り続けた。

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 さらにひたすらアカヒレを釣り続けていると、体形はアカヒレだが、体色があきらかに他と違うアカヒレが釣れた。鰓が赤く透けている。透明鱗か?これはある意味、ゼニタナゴより珍しい。さらに釣り続けていると、この透明鱗ぽいアカヒレはさらに二匹釣れた。

 俺と西田は7時半にホテルに戻った。局長とかっしーが待っていた。四人でバイキングの朝食を食べる。俺たち三人ととなりの席に西田は一人で座った。バイキングだと席を何回も立ち、俺たちに迷惑を掛かるからだそうだ。西田はお皿に少しづついろんなものを乗せている。バイキングでたくさん食べるには皿に少しづつ持ってきて、それを何回も繰り返すことだそうだ。たしかに立ったり、座ったりを繰り返し、ものすごい量の食物を胃に納めている。西田が推定2キロの朝食を完食したところで、俺たちはホテルを後にすることにした。

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 俺たちは一路、東京に向かい、車を走らせたが、途中で他のタナゴもちょっと釣ってみようということになった。以前よりたまに遊びに行く釣場に寄ってみた。

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 ここには毎年、10cmを越えるデカネヒラが屯している。しかし、川をのぞいてもみてもなぜかピンクのひらひらが見えない。カッシーと西田がためしに竿をだしてみたが、なぜこの時期に?と思うくらいのチビカネしか釣れない。続いて、少し離れたところで、竿を出してみた。釣れるのはやっぱり小さ目のカネヒラだけだ。それでもしばらく釣っていると、なんとか9cmのカネヒラを釣り上げた。まあ、こんなもんでしょうがないか。

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 ここはなかなかマルチなタナゴ釣場なのだ。カネヒラの他にもバラも釣れるし、少ないながら、マタナゴも釣れる。秋なので、色は抜けているが、なんとなくうれしい。

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 カネヒラ、バラ、マタナゴを釣り続けていると、何やら黄色っぽいタナゴが釣れた。見た瞬間、ぴんと来なかったが、手元で見てみると、なんと俺の嫌いな(笑)アブラボテだった。それはぴんと来ないはずだ。そもそもこんなところにいるわけがないタナゴだからだ。う~む、こんなところにも居やがるのか!?しかし、かなりひさしぶりに見たアブラボテはなんだかちょっとかわいらしく感じた。

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 小一時間、適当に釣ったところで、俺たちはこの釣場をあとにすることにした。今回もタナゴ釣りも反省会も満足でき、楽しい合宿であった。あまりに楽しかったので、年内もう一度くらい、合宿をしたいと三人に話した。局長とかっしーは日程が合えば、行きたいとのことだったが、西田は苦い顔をしている。そうだ、西田は奥さんに「この釣り合宿で、今年の釣りはおしまい。」と約束しているのであった。人間、守れない約束はするもんじゃない。俺たち三人は西田を尻目に、帰りの車の中で、次の釣り合宿の狙う魚と場所について、相談を始めたのだった。

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