タナゴ釣り合宿ではいやというほどタナゴを釣ったので、俺の釣欲は満たされ、いつものようにガツガツとタナゴ釣りに行く気は失せていた。しかし、それでは収まらない人もいた。おいてきぼりだった不破の竿造氏だ。なるほど、インスタやブログでその釣果を見せびらかしただけでは気の毒だと思い、不破氏を誘い、霞ヶ浦へ釣りに行くことにした。
まずは最近、よく行くきれいな小川に行ってみた。ここではヤリタナゴやバラタナゴが釣れる。俺たちはそれぞれがやぶの中に入り、釣りを始めた。しばらくすると、あちらの方から
「おおっ、♂が釣れた!」
なんて声がしている。明らかに俺をあおっている。しかし、この釣場はだれもいないところで、のんびり釣れるのがいいのだ。俺は黙って釣りを続けた。
不思議なことに俺の方ではバラタナゴしか釣れない。不破氏の方ではヤリタナゴ♂が釣れているのだろうか。
「おっ、これはなかなかの♂だ!」
不破氏の独り言なんだか、あおりなんだかが続き、我慢を続け、バラタナゴを釣り続けていた俺も限界がきて、不破氏の方を見に行ってみた。
俺は不破氏に近づき、不破氏の隣に入るつもりだった。しかし、その次の瞬間、俺は不破氏の靴をなぜか下から見上げていた。こんなに見事に川にはまったのは2014年岡山釣行以来だ。まさしく見事としか言いようがなく、俺は胸まで水に浸かっていた。(岡山の時は頭までだ:笑)不破氏に引き上げてもらい、とりあえずは車まで戻る。ズボンのポケットの中にあったものもずぶ濡れだ。しかし、俺のスマホGALAXY-S5 ACTIVEは健在であった。こいつは何度、水に落としても平気な頼れるスマホなのである。俺は道路に面したところで、パンツ一枚になり、Tシャツを絞ったり、ズボンを絞ったりしていた。風が身に染みる。やっぱり秋だなぁ。(笑)
不破氏がくれたキティちゃんのタオルを腰に巻き、車に乗り込んだ。気を取り直し、次の釣場に向かうことにした。しかし、俺はその時、濡れたTシャツにキティちゃんのタオルの腰巻と変質者に近い恰好をしていた。これではメジャーどこには行けないだろう。そこで、俺がたまに行く橋の下のポイントで身を隠しながら釣りすることにした。
不破氏は橋の上、俺は橋の下に陣取り、釣りを始めた。よくよく川の中を見ると、俺の目の前にタナゴが群れている。もちろん、俺はそこに仕掛けを流し始めた。ヤリタナゴとバラタナゴが簡単に釣れてくる。しばらくはこれで楽しめた。しかし、よくよく川の中を見ていると、ピンクのぴらぴらがあっち行ったり、こっち行ったりしている。カネヒラだ。俺は仕掛けをカネヒラ用にチェンジした。橋の下でなるべく遠くまで仕掛けを流す。エサはミミズだ。思ったところで浮子が沈む。手に伝わる魚信からカネヒラだとすぐ分かったが♀だった。そして、これが何回か繰り返された。♂は釣れてこない。この時期のカネヒラ♂はお色気モードで釣るのが難しい。
俺はそれでもしばらく粘っていたが、忍耐力のなさが災いし、竿をたたんだ。不破氏もヤリタナゴしか釣れなかったようで、俺より早く竿をたたんでいた。車に戻ると、俺のズボンは半渇きになっていた。キティちゃんのタオルよりはまだいいので、冷たいズボンに足を通した。
俺が川にはまったせいでご当地ラーメンはキャンセルとなったしまったので、遅い昼食をとるためにコンビニに寄った。俺はおにぎり数個と唐揚げを買い、びちょびちょの財布からびちょびちょの千円札を破れないように出し、バイトのおねえちゃんに手渡した。
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