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Channel: 実釣派!極楽タナゴ生活。
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春の腹黒ヤリタナゴにチョウセン。

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 この週末は釣り仲間たちと休みの折り合いが付かなかったので、たまに一緒に釣りをするメダカジャンキーの弟を誘ってみた。気候も良くなったこともあるのか、弟も最初から乗る気で、さらに弟の友達も一緒に行きたいとのこと。結局、今回は俺、弟、弟の友達二人(ヤンコバくん、ゲルシーくん)の四人でのタナゴ釣りとなった。

 俺はアカヒレタビラとマタナゴを釣りたいと主張したが、今回は近場がいいといの意見が俺以外の大勢を占めたため(三人の意見ってことね:笑)、近場でヤリタナゴを狙うということになった。

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 いつもより遅めに家を出発し、釣り場に着いた。釣り場はすっかり春の景色に変わっていた。これなら、タナゴの婚姻色を楽しめそうだ。弟たちの仕掛けを用意した後、弟たち三人の横で、俺も流れに脈釣りの仕掛けを送り込んでみた。

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  アタリがすぐに出た。冬とは違い、アタリが明確だ。くじらっぽはその柔軟さと弾力でほぼ向こう合わせに魚を掛けた。水面を割って出た青い魚体を見て、一瞬、タイリクバラタナゴ♂かと思ったが、手元に運ばれてきたのは見事に婚姻色が出たヤリタナゴ♂だった。

その後も俺は流れの中を探ったり、ボサの中を探ったりして、ポツポツとヤリタナゴを上げたが、どいつも見事に婚姻色を現わしている。ヤリタナゴは一般的なタナゴだが、その婚姻色は希少種に負けない美しさがあると思う。春のヤリタナゴ釣り満喫だ。

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 護岸の隙間に仕掛けを送り込んだ時だ。隙間の中に引っ張り込むようなアタリが出た。これは超ド級戦艦クラスのヤリタナゴが掛かったのかと期待したが、竿を曲げて上がった来たのは超ド級のドジョウだった。俺はこの蒲焼サイズのドジョウを弟のバケツにそっと入れた上げたのだった。(笑)

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さらにしばらく釣りを続けていたが、ヤリタナゴの婚姻色を堪能しているのは、どうやら俺一人のようだった。弟たちは三人とも一匹、二匹の釣果しかなかった。やっぱり、素人が浮子釣りで流れの中を釣るのは難しいことらしい。俺は勝手に満足したし、ここで弟たちが釣りを続けても釣果が伸びるとはあまり思えなかったので、ここいらへんで、お昼にすることにし、いつものラーメン屋さんに車を走らせた。

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 ラーメンを食べた後は止水域で、まずは弟たちにタナゴ釣りの練習をさせることにした。車を走らせていると、三人でいかにもタナゴ釣りをしている人たちを見つけたので、その先に車を止め、ここで釣ってみることした。

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水の汚れが少し気になったが、俺も浮子釣りの仕掛けを出し、三人の横で釣ってみることにした。仕掛けを振り込んですぐからアタリが出始めた。そして、すぐに最初の一匹が釣れた。思った通り、ここにはタイリクバラタナゴがいるようだった。これなら、弟たちにもタナゴが釣れそうだ。四人並んで、腰を落ち着け、タナゴ釣りを楽し

 ヤンコバがいきなり
「釣れました!」
と俺に魚を見せた。その魚を見て、俺は絶句した。俺が釣ったことのない魚だったからだ。俺はヤンコバにどこいらへんで釣ったかをすぐさま聞き、大人げなく、そこに割り込んだ。(笑)そして、エサも赤虫にチェンジし、ヤンコバがその魚を釣り上げた周辺に仕掛けを投入した。

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 そして、俺にも至福の時はやってきた。浮子の動きがもぞもぞし出したので、聞き合わせを入れてみた。魚信が手元に伝わった。水の中に見える魚は長いヒレが青く縁どられているように見えた。すぐに俺の手元に入ってきたはチョウセンブナだった。
その後、弟たちもバラタナゴを釣ったりしながら、数匹のチョウセンブナを釣った。

「『池の水をぜんぶ抜く』って番組知ってる?」と弟が言い出した。

 どうやら、『移入種』という言葉で、この番組のことを思い出したようだ。俺たち三にはNHKでやるようなお堅い番組を連想していたが、どうやら、どちらかと言えば、バラエティ系の内容らしい。そして、弟の口車に乗せられ、俺もその番組を見たくなった。どうやら、ヤンコバくんもゲルシーくんもそんなような感じだ。俺たちはそのお水系TV番組を見るために、そそくさと釣り場を後にし、家路を急いだのだった。

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万歳ウキでタナゴ釣り(動画追加)

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これが万歳ウキのタナゴ釣りだ!(雪だるま使用)

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ご存知、PPAPの浮子

 俺は家の近くの公園でタナゴ釣りをする。そこに集まる毎日が日曜日の方々(⇐失礼!:笑)はもの作りのうまい人が多い。その中でもみんなからナベさん(⇐本名は知らない:笑)と呼ばれるあやしいおじさんはあやしい浮子を日々作り続けている。

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 この浮子たちは2015年2月に登場したナベさん作の浮子だ。この当時もキャラ浮子に凝っていたようだが、二年の月日でナベさんはさらに匠の技を研鑽し、新たなキャラ(?)浮子を開発した。

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 それが『万歳ウキ』だ。万歳ウキにはキャラの腕があり、腕もウキとなっている。『この雪だるま万歳ウキ』は昨年「いいんすか!?」してきた俺のお気に入りだ。

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 アタリは二つの浮子がピコピコを動くこと分かる。実はこのウキ、キャラ先行の浮子ではなく、かなり敏感に、しかも明確にアタリが出るため、目の悪い年よりたちでもアタリが取りやすいということで開発されたようだ。

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 今では公園で釣りをするご年配の方々はナベさんからもらった『万歳ウキ』を使って、日々ピコピコと小物釣りを楽しんでいるのだ。『万歳ウキ』のキャラたちもいつの間にかこんなに増えていた。(どこぞの国の遊園地みたい!?:笑)

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浮子の鬼才 ナベ氏

 この人がナベさんだ。作る浮子もあやしいが、本人の見た目も毛糸の帽子にマスク、サングラスとかなり怪しい。(⇐失礼しました。:笑)『万歳ウキ』はナベさんが趣味で作り、周りの人にプレゼントしてくれるウキであるため、どこを探しても売っているわけではない。そもそも、版権の問題上で、絶対に販売できるものでないのは見ての通りだ。(笑)

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G.W.のタナゴ釣り

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 世間一般にはゴールデンウィークに入り、みなさん、休暇を楽しんでいるが、俺は今年のG.W.はほとんど休みがなかった。その少ない休みでタナゴ釣りを楽しもうと思い、いつも一緒に釣りに行く、TAG65のメンバーに声を掛けてみたが、二人ともその日は予定が入っていた。仕方なく俺は一人で近場の川にタナゴ釣りに行くことにした。

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 釣り場には6時半に到着。キジの鳴き声が聞こえる。ここは東京からすぐのところだが、かなり環境はいい。先客が既にいた。あいかわらず人気の釣り場のようだ。しかし、この釣り場は近場で環境がいいために、釣り人が多く、入れ代わり立ち代わり攻め続けられるタナゴたちは場末のスナックのチーママのようにスレまくっているのだ。

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  ここは3~4メートルくらいの川幅で、ゆっくりした流れだ。俺はまず、浮子釣りの仕掛けを取り出し、仕掛けを流してみた。そして、しばらく仕掛けを流し続けたが、浮子に全く動きはない。タナゴどころか、一緒に釣れてくるヤマベやフナも場末のスナックのチーママになってしまったようだ。魚はいると思われるのに、まったく釣れない場合、俺はエサや仕掛けを替えてみる。俺はお得意の脈釣り仕掛けと玉虫を取り出した。

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 川の中にはかなりの数の流木が沈んでいる。俺は脈釣りで流木の周りを探ることにした。流木の木の間に仕掛けを入れ、釣り歩く。目印が横に動いた。反射的に上げた竿には魚信が伝わった。水の中に赤いヒレが翻った。手元に入ってきたのは婚姻色の出た、ちょっと腹黒いヤリタナゴの♂だった。

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 流木と流木の隙間や枝の中は脈釣りでは探ることはできない。竿抜けだ。やはり、この釣り方は当たりのようで、ヤリタナゴが釣れ出した。釣れるのは♂が多かったが、腹パンの大きなメスも釣れた。ダメージの少ないように丁寧にリリースする。

 一時間ちょっとでヤリタナゴの釣り自主規制数に達したので、他の釣り場も見ることにした。3月に一度行った釣り場が気になったので、まずはそこに行くことにした。
 
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 今度は川幅の狭い用水路だ。3月に来たときと違い、いい具合に濁りが入っている。また、浮子釣りで釣りはじめることにした。浅い川底に魚がヒラ打っているのが見えた。すぐにヤマベが釣れた。魚っ気はかなりある。

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 流れの淀みにアタリが集中する。ヤマベが続けて釣れた。浮子を上げ、エサが底を転がるように調整する。小さなアタリが出た。合わせると、釣れてきたのはヤリタナゴだった。その後、ここでもヤリタナゴがポツポツと釣れ始めた。さっきの川より小さい個体だが、こちらの方が数は釣れる。

 もう少しでヤリタナゴ自主規制数に達しそうになった時だ。俺のスマホが鳴った。うちの奥さんからだった。
「車で出掛けたの?今日、車を使うって言っておいたのに。」
そう、そんなことは忘れていないが、無視していただけだ。しかし、今後の家族生活もあるし、無視し続けちゃうのも良くない。
「忘れてた。一時間ちょっとで戻る。」
俺は少し後ろ髪引かれながらも、家に帰ることにしたのだった。

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腹黒ヤリタナゴと大バラタナゴ

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 俺は週中くらいにTAG65のメンバー(アマーノ氏、不破の竿造氏)に連絡を取ってみたが、二人から釣れないお返事が返ってきた。しかし、休みが少ないこの時期にやっぱり休みは貴重なのだ。俺は今回も近場にタナゴ釣りに出ることにした。

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 自宅から釣場までは一時間弱で着いた。俺は車から降り、さっそく釣りを始めようと仕掛けを用意した。そして、エサをポンプに詰めようとしたが、なんと家で作ったはずの黄身練りが見当たらない。それどころか、予備のグルテンもない。なんと練りエサ一式を家に忘れてきたようだ。水箱に玉虫が入っているので、とりあえず玉虫で釣り始めた。

 しかし、釣り始めてはみたものの、いきなり必殺の玉虫を使っているのに、アタリは全くない。俺も全くやる気が無くなった。竿をたたみ、コンビニへ向かった。コーシーを飲みながら、一服していると、そういえば、近くに釣具屋さんがあるのを思い出した。10時に開店だ。今日はゆっくり出ていたので、今は9時。一時間待てば、エサも手に入る。俺は釣具屋に向かうことにした。

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 10時に釣具屋でエサ等の買い物をし、コンビニで卵を買い、釣場に戻り、黄身練りを作った。これでエサの準備は出来た。釣りを再開だ。俺のタナゴ釣りスタイルは腰を落ち着けるのではなく、釣り歩くスタイルだ。小川沿いに歩き回り、所々で浮子の仕掛けを流してみる。

 釣れる。タナゴがポツポツと釣れてくる。しかし、すべてはヤリタナゴ♀だ。この時期は♂はお色気で、♀は食い気優先なのかも知れない。

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 しばらくヤリタナゴ♀を釣り歩くうちに、俺はいかにも脈釣りしかできないポイントを見つけた。倒木や流木の中に潜むヤリタナゴ♂の目の前を脈釣りで直撃すれば、さすがにお色気優先モードのヤリタナゴ♂も口を使ってくるだろう。

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 俺は流木の間に仕掛けを送り込んだ。しばらく同じ場所に仕掛けをステイさせていると、目印がわずかに横に動いた。アタリだ。俺の右腕は反射的に合わせを入れた。水中に赤いヒレが見えた。♂だ。上がってきた個体はなかなかの腹黒いヤツだった。このヤリタナゴ♂が住んでいるこの土地の県民性を現わしているかのようだ。(笑)

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 この用水のスレたタナゴにも脈釣りはやはり通用するようだった。この後もヤリタナゴを流木の中から何匹か引っ張り出した。しかし、ヤリタナゴは先週も釣ったし、このポイントはこのくらいにしておくことにした。

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 今日は多分、家に戻らされることもなく、一日ゆっくりと釣りができそうだ。俺はこの周辺の用水をいろいろと周ってみることにした。

 まずはこの前行った用水に行ってみた。先客が二人いた。数匹は釣れているようだ。俺も少し離れたところで竿を出してみたが、ここもヤリタナゴ♀のオンパレードだ。

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 ヤリ♀を釣り上げながら、下流へと釣り下がった。用水の中に張り出した木の根の近くを流すと、小さなアタリがある。ヤリタナゴ用に少し大きめを鈎を使っているからだろうか、鈎掛かりしない。何回か同じところを流すと、バラタナゴが釣れた。この用水にはバラタナゴもいるらしい。ヤリタナゴもそろそろ釣り飽きたし、バラタナゴを釣るのも楽しそうだ。俺はバラ用の竿と仕掛けを取り出し、さらに下へと向かった。

 竿を出していると、自転車に乗ったおばあちゃんが話しかけてきた。
「私も捕まえたタナゴを飼っているんですよ。この下流で用水路が曲がるところがあるんだけど、そこにたくさんタナゴがいますよ。」
このおばあちゃんはあまりに素晴らしい情報を提供してくれた。なにかお礼をした方がいいと思ったが、適当なものはもっていなかったので、
「おばあちゃんも若い頃はかなりモテだでしょう?いや、今も周りのおじいさんたちが放っておかないでしょう。」
などとかなりのリップサービスはしておいた。なにやらおばあちゃんは独身だとのことだった。

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 おばあちゃんの言う通り、用水は数百メートル下流で90度向きを変えていた。曲がり角はやはり深みになっている。そして、曲がり角の手前によどみが出来ている。俺はその淀みにバラ用の仕掛けを流してみた。一投目で横に持っていくようなアタリが出た。大きめのバラ♀だった。バラ♀をすぐに鈎から外し、リリースした。そして、また同じポイントを流す。すぐさま、またアタリだ。プルプルした魚信が手に伝わった。釣れたのはバラ♂だった。しかもセッパリだ。(⇐普通はマス類に使う言葉です。:笑)

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 この淀みには相当数のバラタナゴが溜まっているようだった。流せば、アタリが出る。釣れてくるのはバラタナゴばかりだが、5cmを超えるヤツも多い。(⇐大バラということにしておいて下さい。:笑)これは楽しい。俺はすばらしい薔薇園を発見したのだった。(⇐いや、発見したのは自転車のおばあちゃんだ。:笑)

 夢中でバラ釣りをしていると、チャイムが鳴り出した。
「5時半になりました。よい子のみなさんは車に気を付けて、おうちに帰りましょう。」
とアナウスが聞こえた。夕焼けチャイムがなるまで夢中になって釣りをしたのは久しぶりだった。今日は腹黒ヤリタナゴもセッパリバラタナゴも釣れて、満足の行く釣行だった。そして、俺もよい子のみんなと一緒に家に帰ることにしたのだった。


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チャリ釣行(テナガ&タナゴ)

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 俺はあまり熟睡しないタイプだ。「寝ているのは死んでいるのも同じ。」という俺が考えた言葉を座右の銘としているからだ。(寝ないで遊んでいたら、いつか死んじゃうよ。と高校の時、友達に注意された:笑)この日は4時前には完全に目が覚めてしまった。

 しばらくはお茶を飲んだり、本を読んだりしていたが、せっかく早起きしたのに、なんだか時間がもったいないなく感じてきた。外を見ると、夜が明けだしていた。朝の空気が気持ちよさそうだ。そこで思いつきで、さわやかそうなチャリンコ釣行に出かけてみることにした。

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 自転車で飛ばす。朝の空気はやはり爽快だった。俺は約30キロ先のタナゴ釣場を目指した。この道は俺が小中学生の時もよくチャリ釣行で通った道だ。ひさしぶりのチャリ釣行は俺をノスタルジックな気分にさせた。

 しかし、今の俺はそろそろ五十路が見える中年のオヤジに成り果てていた。5キロ走った時点で、早くもたるくなり、すぐさま、目的地をあと3キロ先のテナガエビ釣場に変更した。(⇐実はこれは想定内だ。ちゃんとテナガのエサも仕掛けも持ってきているのだ。:笑)

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 テナガ釣場には6時すぎに到着した。釣場にはすでに数人のテナガエビ狙いの釣り人が見える。昨今の小物釣りの静かなブームは本当のようだ。俺はさっそくお気に入りのテトラに陣取り、長さの違う竿を二本出した。

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 短い六尺の竿の方の浮子が動き出した。浮子はテトラの下へ潜ろうとしている。俺はセオリー通り、ゆっくりと竿を上げた。エビ特有のキックバックするような魚信が手に伝わる。テナガエビが上がってきた。そうこうしているうちにもう一つの竿の浮子も持っていかれている。その後も立て続けに数匹のテナガエビを釣り上げた。

 しかし、数匹のテナガエビを釣り上げた後、パッタリとアタリが無くなった。ポイントを替えてはみたものの状況は変わらない。アタリなしの苦行が一時間以上続いた。

 時間は8時30分を回った。テナガエビは元来、夜行性が強いはずだ。この時点でも苦戦しているのに、太陽が昇れば、さらに釣れる状況ではなくなるだろう。俺はこの場を撤収することにした。

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 「早起きは三文の得」とはよく言ったものだ。この日は15時から野暮用があるが、まだまだ時間はある。そこで、今度はいつものタナゴ池に向かうことにした。俺は再び、5キロ(?)の道のりをチャリンコでぶっ飛ばした。

 いつものタナゴ池にはいつものメンバーが集合していた。このメンバーは平日だろうが、休日だろうが、あまり変わることはない。(笑)

 メンバーに挨拶して様子を聞くと、珍しくタナゴが釣れているらしい。しかも朝から1時間ちょいで10匹以上釣っている人もいる。(⇐この池ではこんなもんでいい感じなのです。:笑)俺も池の上のデッキでメンバーが並んで仲良く釣っている中に無理やり割り込んだ。(笑)

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 釣れる!たしかに釣れる。浮子をシモらせていくと、シモリの下の鈎があるあたりを数匹のタナゴが泳いでいるのが見える。この池ではほとんどない、タナゴ釣りのグッドコンディションだ。

 昼前になり、これまた、いつものメンバーはいつものように解散となった。そこで、俺も釣りは切り上げ、行ってみたかったラーメン屋さんに行き、昼食を取った。そして、午後はその近くの病院にいる祖母のお見舞いに行った。さらに、和竿教室「たけ蔵」さんに向かい、作りかけの竿の工程を進めた。竿の一工程を進めた俺は「たけ蔵」さんを後にし、自宅に向かっていたが、そういえば、頭が暑苦しいので、床屋さんに寄ることにした。その後、自宅に予定通り15時ちょっと前に到着した。

 結局、自宅⇒テナガエビ釣り⇒タナゴ釣り⇒ラーメン⇒病院⇒たけ蔵さん⇒床屋さん⇒自宅とかなりの距離をチャリンコで走り回ったが、それほどの疲労はなく(⇐大した距離じゃないからね。)、むしろ、体を適度に動かした心地よさを感じた。チャリ釣行は思いつきで動ける自由さがあるし、もちろん、健康にもいいだろう。俺は小学生の時、片道30キロくらいなら、平気で釣りに行っていた。この歳で童心に戻り、チャリ釣行するのも悪くないと思い始めたのだった。


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真夏日のタナゴ釣り(アカヒレ川編)

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 最近、TAG65メンバーの予定が合わず、しばらく三人で釣りに行くことができなかった。しかし、この週末は予定が合ったため、ひさしぶりにタナゴ釣りに出ることにした。ひさしぶりの釣行だ。近くでタナゴを釣って、三人でヘラヘラしていることはいつでもできるので、少し遠出してみることにした。

 年寄りの割には朝の弱いアマーノ氏と、高血圧で朝に強く、起きたら、すぐにどらやきでも食べられる不破の竿造氏の間で出発時間を調整するのに手間取ったが、とりあえず5時出発ということで落ち着いた。(俺は何時に行っても釣ってしまうので、出発時間にはさほどこだわらない。:笑)

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 そして、俺たちは不破氏の高速道路、高速移動の術で8時前には目的の川に到着した。この川に俺は春先にも来ていたため、釣果はほぼ保証できる。俺が釣堀と呼ぶ、鉄板ポイントにアマーノ氏と不破氏を入れ、俺はは川の中を釣ってみることにした。

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 小川の中を脈釣りで探る。あたりはバンバンあるが、釣り上げると、カワムツだらけだ。俺はカワムツを次々に釣り上げ、遠くの方にリリースし続けた。さらに脈釣りで流れの中を探り続けると、さっきまでのカワムツのアタリと違い、しっかりと食い込み、穂先を抑えるようなアタリが出た。俺の脈釣りはタナゴを捉えた。釣り上げられ、手元にきたのは、アカヒレタビラだった。

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 一度釣れ出すと、アカヒレタビラが釣れ続いた。しかもサイズも上がってきた。タナゴたちの活性が上がってきたようだ。

 満足できるくらいアカヒレタビラを釣ったので、休憩がてら、アマーノ氏と不破氏のところに行ってみると、あんまり釣れていない。どんなところを釣っているかを見てみると、タナゴの着き場とは違うところに仕掛けを投入している。俺は親切にも丁寧に
「あの辺に仕掛けを入れて下さい。そこにタナゴがいるはずです。」
と教えてあげた。言う通りに仕掛けを振り込んだアマーノ氏はすぐにアカヒレタビラを釣り上げた。
「最初からそういうふうに丁寧に教えてよ。」
「どこで釣ればいいのか、センチ単位でポイントを教えてくれればいいんだよ。」
二人は逆に文句まで言ってくる始末だ。(笑)

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 そこで、俺は二人が得意の浮子釣りで釣れる場所に移動することにした。そこは大きな溜まりがあり、泳いでいるタナゴがたくさん見えるようなポイントだ。ここなら、二人もしばらくは毒舌を封印して、静かにタナゴ釣りを楽しんでくれるはずだ。

 しかし、俺はせっかくここまで来たのだから、流れっ川のタナゴ釣りを満喫しようと、二人と離れたところで脈釣りをすることにした。

 小川の土手を歩いていくと、車が止まっていた。車から降りてきた青年が俺に挨拶してきた。俺も笑顔で挨拶した。タナゴ釣りの人だった。俺は釣りの準備をしながら、彼と脈釣りについての話などしていたが、彼はなぜか車に引っ込んでしまった。

 そして、しばらくすると、車から降りてきて、俺に尋ねてきた。
「もしかして、ブログとかやってますか?」
「ああ、やってますよ。」
「あの脈釣りとかやっている?」
「そうです、極楽タナゴ生活ってやつですよ。」
「ああ、やっぱり、車の中でブログを見て、確認したんですよ。自転車に乗っていた帽子が同じなんで分かりました。」

 彼はタナ金くん(タナかねくんね。タナきんくんじゃないよ。タナきんじゃ語呂がよすぎるでしょ?:笑)という気のいいタナゴ好きの釣り青年であった。タナゴの脈釣りに興味があるとのことだった。
「ここで一緒に釣れば?」
と俺は誘ったが、
「いえいえ、ここでタナゴの脈釣りの釣り方を見ています。」
と竿を出さない。なかなか謙虚な青年だった。

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 よくギャラリーがいると、今まで釣れていたのに、ピタリと釣れなくなる話を聞くもんだが、俺はことタナゴ釣りに関しては、やはり持っている男なのであった。タナ金くんと脈釣りの話をしながらでも、ちゃんと数匹のタナゴを釣り上げた。

 俺はタナ金くんがいい青年だと思ったので、いい青年好きの(⇐アモーレ?:笑)アマーノ氏と不破氏にも紹介しようかと思った。しかし、謙虚な彼は俺たちの釣りを邪魔しないようにと、そっと一人次の釣り場に去って行ってしまった。彼のような青年とはまたどこかの釣り場で出会いたいものだ。

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 タナ金くんが去った釣場でしばらく俺は釣り続けていた。小さなポイントで数匹のタナゴを釣ったので、アタリは遠のいたが、さらに惰性で仕掛けを流していると、ボサの中に引き込むようなアタリがあった。もちろん、俺は反射的に合わせをいれ、タナゴを釣り上げた。釣り上げたタナゴはたしかにきれいなタナゴなのだが、どこか違和感がある。俺はじっくりとタナゴを眺めてみた。

(全般的に多少、話は盛っています。:笑)

*マタナ川編に続く。
 
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真夏日のタナゴ釣り(マタナ川編)

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 タナ金くんが行ってしまった後も、その場でタナゴ釣りをなんとなく続けていた。小さなポイントなので、数匹タナゴを釣った後はアタリが遠のいていたが、ボサの中を釣っていると、ボサの中に引き込むようなアタリが出た。

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 釣り上げたタナゴは一見、マタナゴのようだが、なんだか違和感がある。たしかにマタナゴ♂のようにヒレが腹鰭は白いが、背びれはうっすらと赤みがかっている。そして、体形だけを見れば、なんだかアカヒレタビラのようにも見える。

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 むむっ、こいつはアカヒレマタナゴ(アカヒレタビラ×マタナゴ?)か!?この川にはアカヒレタビラが多いが、たしかにマタナゴもいる。先ほどもタナ金くんの前で小さなマタナゴ♂を釣り上げたばかりだった。俺のタナゴ釣りキャリアの中でも初めて見たタイプのハイブリットだ。

 そういえば、今回の俺のメイン・ターゲットはアカヒレタビラではなく、前回来た時に釣ることができたなかったマタナゴであった。そろそろ、アマーノ氏も不破の竿造氏もアカヒレタビラはそこそこ釣り上げただろうから、ここいらでマタナゴの多くいるマタナ川へ移動することにした。

 俺たちは車に乗り込み、まずは昼食を取ることにした。いつもなら、この近辺のラーメン屋さんで、その土地のラーメンを楽しむところなのだが、なにせ、このあたりのラーメン屋さんがう~むなのだ。誇らしげに「手打ちラーメン」と看板は掲げてはいるのだが、ピロピロの茹ですぎ麺にチキンラーメンにそっくりなスープの味と不思議なラーメンを何度か食べた。しかも一度は俺のラーメンだけ、ナルトを入れ忘れやがった。よって、今回の昼食はコンビニにした。

 コンビニにより、その後はマタナ川へ向かい、移動を始めた俺たちであったが、道の駅に立ち寄った。買い物カゴを小脇に抱え、地元産のものを物色する俺たちであったが、お目当ての山菜や竹の子はこの時間ですでに売り切れだった。タナゴを第一の目当てにこのあたりに来る人は限られているが、普通の観光でこのあたりを訪れる人は多い地域なのだ。

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 俺は「からし菜」くらいしか買うものがなく、今夜の肴のことを考えると、かなり不満であったが、第一の目的は山菜ではない、と自分にいい聞かせ、気を取り直して、再びマタナ川へと向かったのだった。

 俺たちはマタナ川のすぐそばに車を付けた。車を飛び出し、俺はマタナ川の流れの中に脈釣りの仕掛けを送り込んだ。流れの回っているところを脈釣りで探っていくと、流れと逆らうように目印が動き始めた。アタリを捉えた俺はマタナゴ♂を釣り上げた。

 さすがマタナ川。やはりこの川はマタナゴの魚影は濃いようだ。俺の釣ったマタナゴ♂を見たアマーノ氏と不破の竿造氏もマタナゴ♂のような目をして、釣りを始めた。

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 俺は二人が釣っているところを次々から、川を上りはじめ、ここぞと思うところに脈釣りの仕掛けを送り込み、マタナゴを釣り始めた。 俺はここのマタナ川を発見したのは二十年数年前のことになる。その当時からマタナゴの魚影はかなり濃く、浮子釣りでも十分にマタナゴを堪能することは出来たのだが、大きなマタナゴは激流の中や流木の下にいることに気が付いた。俺はそういった大きなマタナゴを釣り上げるために研究を重ね、今のタナゴ脈釣りスタイルにたどり着いた。

 マタナゴはは次々に竿を曲げた。そもそもの想定の釣場であるマタナ川で、俺のタナゴ脈釣りは絶大な威力を発揮した。しかし、数は釣れるものの♀は多いし、俺を満足させるハトポッポ(追星が立派な♂のことね。)はなかなか現れなかった。

 憑りつかれたようにマタナゴを釣り上げる俺のところへ二人が近づいてきた。二人は竿をすでにしまって俺の釣りを眺めている。俺はいやな予感がした。これは以前、ヤリタナゴ釣りの時に経験した「レイテ沖謎の反転」の直前に状況が似ていたからだ。ともすれば、このマタナ川は「第二レイテ沖」とポイント名が変更になってしまうかも知れない。

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 しかし、やはり俺はことタナゴ釣りに関しては「持っている」男だったのである。その時、流心に送り込んだ脈釣り仕掛けは、一気に流れとは逆の方向に引き込まれたのである。上げた竿からはぐいぐいと力強い魚信が伝わってきた。激流の中から現れた魚体は濃い紫色に白いヒレが鮮やかだった。そして、手元に釣り上げられたマタナゴ♂の鼻はハトポッポだった。

 このマタナゴ♂は10cmを超えた、まずまずの大物だった。しかし、二人とも「おおっ!」とか言ってはいたが、このマタナゴを見ても竿を出そうとはしなかった。俺はもちろんまだ釣り続けたかったが、どうやら潮時が来たようだった。「レイテ沖謎の反転」が再び起こる前に、俺はこれで上がることを決断した。

 ひさしぶりのマタナ川はやはり「マタナ川」の名に恥じない川だった。すでにこれも二十年近く前のことだが、このマタナ川で流木の下に佇む。どデカいハトポッポマタナゴを発見した。こいつは老成したヤツで目の前にいくらエサを流しても全く口を使わなかった。その日は辺りが暗くなり、浮子やハトポッポが見えなくなるまで狙ってみたものの釣り上げることは叶わなかった。その当時の俺はまだ釣欲をギラギラみなぎらせた男だった。よく週末も俺はマタナ川に赴いた。ヤツはやはり、例の流木の下に佇んでいやがった。そして、俺はこの日一日掛け、なんとかコイツを仕留めたのだった。(その当時、まだデジカメを持っていなかったのが悔やまれる。)

 俺はこいつを家に持ち帰えり、水槽に入れた。ヤツは水槽の中でも、やはり大きな流木の下にいつも定位していた。あまりに立派なハトポッポとマタナゴとは思えない面構えを見た、うちのばあちゃんはこいつを「人面魚」と名付けた。そう、これも二十年ほど前の話だ・・・。

 あっ、でも、うちのばあちゃんは今も98歳で健在ね。(⇐べつに、ばあちゃんの思い出話ではないのだ。:笑)

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春のタナゴ釣り合宿(シロヒレ地獄編:その一)

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 先月、アカヒレ釣りに行った帰り、ドジョウおたくのカッシーから俺たちに提案があった。
「去年の初夏の合宿地で再びタナゴ釣り強化合宿をしませんか?」
俺たちはアカヒレを釣り、テンションが上がっていたこともあり、すぐにみんな賛成した。しかし、みんなの日程を調整してみると、なんと、言い出しっぺのカッシーのスケジュールだけが合わない。しかし、答えはカッシーを見捨てて、強化合宿を強行するという、至ってシンプルなものに落ち着いた。(笑)

 メンバーは爆釣新撰組局長、釣りバカJr.西田浩行、そして、俺、さらには四国から丸亀のカメが参加することとなった。(敬称略)しかしながら、四人ではなんだか盛り上がりに欠けるような気がしないでもない。そこで、以前はよく一緒にタナゴ釣り合宿に行っていたJACK先輩に声を掛けてみた。JACK先輩はさすが「合宿イエスマン」と呼ばれた男だった。出発前日に声を掛けたのに、「行く!」との答え。東京から四人と、四国から一人で合計五人が現地で落ち合うこととなった。金曜の夜、俺たち四人はわが愛車「わが青春のアルカディアⅣ」に乗り込んだ。

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 昨年度、俺たちのタナゴ釣り合宿は最後の最後に、俺が「タナゴの楽園」を発見したところで終わりとなった。「タナゴの楽園」では一時間程度しか釣りは出来なかったが、五種のタナゴを釣ることができた。今年の俺たちの目的地はもちろん、「タナゴの楽園」だ。俺はめんどうなことが嫌いだ。東京からの四人を乗せた車と四国から一人を乗せた車は「タナゴの楽園」で合流した。

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 「タナゴの楽園」は今年もやはり「タナゴの楽園」であった。車を飛び出て、川をのぞいた俺たちは浅瀬に群れる、無数のタナゴの稚魚を発見した。俺はあまりの光景にワナワナと震え出したが、横にいたガサガサが好きな局長は今にも川に飛び込みそうに見えた。俺はすぐに局長を羽交い絞めにした。西田もすでにパンツ一枚になっていたが、俺はなんとかみんなを落ち着かせて、まずは釣りをするということで納得させた。

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 俺は8尺の竿を出し、浮子の仕掛けで対岸の際を流すことにした。壁にはシロヒレタビラやイチモンジタナゴが付くことが多いからだ。ひと流しめでアタリが出た。すぐに小さなシロヒレタビラが釣れてきた。俺の推測は間違っていなかった。

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  アタリは連発した。それはそうだろう。タナゴの群れが川の中を泳いでいるのが見える。さらに食い気も立っているようで、小さなバラタナゴまで流線の大きめのタナゴ鈎に掛かってくる。

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 とにかく釣れる。シロヒレタビラ、バラタナゴ、そして、ヤリタナゴ。仕掛けを一流しすれば、一匹釣れる。これはこれで楽しいのだが、釣れすぎは飽きるものだ。なんとなく気だるくなってきたが、それでも釣り続けていると、となりで釣っていた丸亀のカメさんが
「おおっ!イチモンジだ!!」
と小さなイチモンジタナゴを釣り上げた。やはり、イチモンジも去年同様、ここにいるのだ。

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 シロヒレタビラ、タイリクバラタナゴ、ヤリタナゴ、カネヒラがとにかく釣れた。しかし、俺の狙っているイチモンジタナゴは一匹も釣れてこない。そうこうしているうちにあっちこっちで
「イチモンジ釣れた!」
という声が沸き起こり、イチモンジを釣っていないのはとうとう俺だけになった。

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 俺は正直、焦りはじめた。しかし、こういう時こそ、釣欲を抑え、冷静に釣らなければ、ますますドツボにはまってゆくのだ。俺は俺のセオリー通り、壁際を丁寧に流すことにした。繰り返し言うが、俺のセオリーは正しかった。チビシロヒレの入れ食いだ。釣れども、釣れども、チビシロヒレしか釣れてこない。

 俺がチビシロヒレを釣っていると、濁りが入り始めた。チャンスだ!と思ったが笹濁りはすぐに泥濁りへと変わった。先月のアカヒレの時と同じパターンだ。そう、ここに来て、局長とカメさんが上流でガサガサが始めたらしかった。みんな、イチモンジを釣ったので、その達成感が入れ食いの釣りを飽きさせてしまったのだろう。その時、心の広い俺はそれも仕方ないとそんなに怒る気にもならなかった。

しかし、西田は
「師匠、釣れますか?」
とニヤニヤしながら、俺を煽ってきやがった。この余計な一言といやらしい西田の笑い顔が、この心の広い俺に、西田だけは今夜、血祭りに上げてやると心に誓わせたのだった。

 この川の水量も減り、泥濁りとなったので、ラーメン屋さんでお昼を兼ねたミーティングをすることになった。俺は昨年も行った釣場に行こうとみんなに提案した。みんなは余裕があるようで、誰もその意見に反対することはなかった。俺はラーメンを急いで食べ、再び車に乗り込んだ。

 次の釣場でも俺は壁際をねちねち攻めていた。しかし、サイズアップはしたものの釣れるのはヤリとシロヒレだけだった。俺はポイントを替えようと、局長の方へ歩いていくと、局長は釣竿を持った若者と話していた。

 タナゴメシアが再び俺たちの前に降臨したのだった・・・。(霞ヶ浦のタナゴメシアとは別人です。:笑)

*春のタナゴ釣り合宿(シロヒレ地獄編:その二)に続く

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春のタナゴ釣り合宿(シロヒレ地獄編:その二)

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 逆光の中にメガネを掛けた、温厚そうな若者が立っていた。バスロッドを持った彼は
「なにを釣っているんですか?」
と俺たちに話しかけてきた。
いつもは取っつきにくそうな顔をしているはずの局長が
「いや~、タナゴを釣りに来ているんですよ。でも、イチモンジタナゴがなかなか釣れなくて。」
などとニコニコ話している。普通はタナゴの種類の話をしても、一般の人はなんのことだか分からない反応をするものなのだが、彼は
「イチモンジなら、僕の家の近くの池で釣れますよ。」
といきなり答えた。おおっ!この人こそ、まさに神の子。タナゴ神は俺たちに救世主を遣わされた。タナゴ・メシアは
「僕はちょうど家に帰るところなので、もしよければ、ご案内します。」
とのお言葉を下された。おおっ!まさにこの人こそ、神の子!!

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  俺たちはメシアに導かれ、約束の地にたどり着いた。そこは小さな池だった。メシアは昼メシ(マジで。つまらん?:笑)のため、俺たちの釣りは見ずにマリアのもとに帰られた。

 俺たちは一斉に仕掛けを池に投入した。そして、水に浮かんだ四つの浮子は一斉にピコピコと動きした。

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  俺たちが一斉に上げた竿には見事なバラタナゴがぶら下がっていた。でかい!俺が見つけた「タナゴの楽園」のタナゴとは大きさが違う。そうだ、こここそが約束の池なのだ。(池=”ち”って読んでね。)

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 俺は池の周りを歩き廻り、次々にタナゴを釣り上げた。しかし、釣れるのはバラ、ヤリ、カネヒラ、シロヒレだった。特にシロヒレはバンバン釣れる。「タナゴの楽園」のシロヒレよりかなり大きなヤツも釣れるので、これはこれで悪くないのだが、やはり、イチモンジが釣りたい。

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 そうこうしているうちに、俺の対岸で
「イチモンジだ~っ!!」
という声が響いた。局長だ。さっきは西田と石が積み重なったところでクチボソを釣って喜んでいたはずなのだが、またもやイチモンジが釣れたらしい。いつもの俺なら、ここで悔しがったりするはずのだが、この時の俺は冷静だった。俺にはタナゴ・メシアがついている。そして、約束のこの池でイチモンジが俺にも釣れるはずだと確信していたからだ。

 しかし、黙々とタナゴを釣り続ける俺にオレンジの光が差し始めた。日は西に完全に傾いた。夕方だ。俺はここで粘ることはしなかった。イチモンジを俺が釣るであろうことは強い確信に変わっていたからだ。俺たちはホテルに入ることにした。

 車に乗り込もうとしていると、西田がまた俺に
「あそこで粘っていたら、イチモンジ釣れたんですよ。」
とうれしそうな顔をして、言ってきやがった。俺の顔は出来杉くんに似ていると言われているが、髪型はとある国の将軍様カットにしている。いつもの俺なら、さっきの怒りのまま、こいつをある半島の北側のあの国のように公開処刑するところだが、タナゴ・メシアに出会い、俺に心は完全に穏やかになった。

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 夜はホテルから出て、いつものように反省会となった。西田が昼間からテンションが上がりっぱなしになっていたこともあり、酒を飲みながら、下ねたやら、ホモねたやらを調子に乗って、ベラベラしゃべっていた。俺は公開処刑をする気はなくなったが、タナゴ神はどこかで我々のことを常に見守って下されているのだ。こんな下品なヤツをお許しになるはすがあるまい。こいつには天罰が下されるはずだ。この後、反省会はお開きになり、ポケモンを探しに行くといい、キャバクラを探しに行ってしまった局長とJACK先輩を置いて、俺は大人しく、ホテルに帰った。そして、この日も神に感謝の言葉を述べてから、静かに眠りに着いたのだった。

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 次の朝、俺たちは4時にロビーに集合した。キャバクラに行ったはずの局長とJACK先輩も遅れずに集合してきた。この時間から8時半の朝食の時間までが最後の釣りタイムだ。向かうはもちろん、あの「約束の池(ち)」だ。

 まだ薄暗い「約束の池」で俺たちは釣りを始めた。しかし、俺が入ろうとしていたポイントには西田がそそくさと入ってしまった。俺は仕方なく、他のポイントで静かに釣り始めた。シロヒレの入れ食いは相変わらずだった。

「ぶひぃぃ~っ!!!」
静寂を破り、ブタを絞め殺すような声が響いた。西田だ。
「カメに仕掛けを持っていかれた~!!」
カメは神の使い。ポイントは空いた。俺は目を瞑り、胸の前でTの字を切った。(⇐タナゴ神だからね:笑)神の御心のままに、俺はそのポイントに入ることにした。

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 「カメに気をつけて下さいね。」
西田が俺に言ってきた。しかし、俺がポイントをのぞくと、カメなど一匹もいない。やはり、タナゴ神は俺に「釣れ。」と言っているようだった。

 俺は初心に帰り、「シロヒレ、マタナゴ、イチモンジは石を釣れ。」という俺の作ったタナゴ格言に従い、釣り続けた。とにかくシロヒレが釣れまくった。バラはまったく釣れない。しかし、これは俺の格言は合っている証拠だ。

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 何匹ものタナゴを釣っただろう。俺はとにかくタナゴを釣り続けた。そして、何の気なしにアタリに合わせ、水面を割って出た魚体は淡いピンク色だった。イチモンジだ。俺は目を瞑り、胸の前でTの字を切った。

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 俺はイチモンジを釣ったので、満足し、みんなのところに戻った。みんな釣れ過ぎて、満腹になり、ここの池にも飽きたようだった。そこで水景のいい「タナゴの楽園」で最後に釣り、合宿を〆ることにした。

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 「タナゴの楽園」では相変わらず、清らなで、緩やかな流れの中を小さなタナゴが群れを成して、泳いでいる。そして、俺の魚センサーはこの多くのタナゴの中にもイチモンジがいることを目視で確認した。昨日はあれほど釣れなかったイチモンジが簡単に数匹釣れた。

 イチモンジにも満足してところで、俺たちはホテルに戻り、朝食を取った。そして、車に荷物を積んだ。丸亀のカメさんとはここでまた一年のお別れだ。俺たちは名残を惜しみ、固い握手を交わし、車に乗り込んだ。

 しかし、また車の中で騒ぎだしたヤツがいる。もちろん、西田だ。
「来る時に見えた、お城に行きたいんです。」
俺たちはどこに行っても観光などしない。真面目なタナゴ釣り強化合宿だからだ。しかし、西田は物見遊山的な気分でいたらしい。俺は無視して、車を走らせようとしたが、西田は大声で「城に行きたい!」と狭い車の中で叫んでいる。子供か!?そして、西田の瞳すでに鯱のようになっていた。仕方なしに先ほど、感動の別れをしたカメさんを誘い、城に赴くことにした。

 俺と局長は西田に
「あれは偽物の城なんだ。」
と何回も説明したのだが、山の上にある天守は案の定、鉄筋コンクリートの下らない建物だった。やはり、単なる時間の無駄だった。

 カメさんとはここでお別れとなり、俺たちは一路、東京を目指し、車を走らせた。しかし、東京を目前に俺たちは長い渋滞にはまった。俺はもともと計算高い男だ。俺が計算した出発時間を守れば、これほどの渋滞には捕まらなかったはずだ。もちろん、原因は西田の物見遊山だ。タナゴ教徒は物見遊山などと考える異教徒には無慈悲なのである。俺は西田をどうやって折檻するか、その残忍な方法を考えていたのであった。

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大もの探しのタナゴ釣り

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 先週末はシロヒレ地獄で数多くのタナゴを釣った。俺もさすがにタナゴに対して、少し食傷気味になっが、それも二、三日のことだった。週末に近づくにつれ、またタナゴが釣りたくなってきた。こういう時はアマーノ氏と不破の竿造氏に連絡だ。ところが、ところがなのであった。なんと二人とも「行けない。」との答えが返ってきた。腹黒の不破氏はともかく、俺が「タナゴ・イエスマン」と呼ぶアマーノ氏までが「NO」と言ってくるとは予想していなかった。しかし、俺も変わり身の早い男なのだ。これなら、先日、見つけた薔薇園をまた独り占めできると、単独釣行も悪くないと思い始めた。

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 土曜日、俺は4時に起きた。そして、車に乗り込み、例の釣場に向かった。先ずはヤリタナゴの釣場に到着した。その頃にはすっかり夜も明けていた。いつもは釣人の多い釣場なのだが、この時間ではまだ一人も釣場には入っていないようだった。

 俺は「ヤリタナゴは木の根や流木を釣れ。」というタナゴ格言(⇐実は俺が勝手に作っただけだ。:笑)通りに木の根の周りを脈釣りで探りはじめた。すぐにヤリタナゴ♀が釣れた。やはり、ヤリタナゴは今日も木に付いているようだ。

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 ヤリタナゴ♀が二匹釣れた後で、俺は先日の流木ポイントに仕掛けを投入した。流木の間に仕掛けを落とし込み、しばらくステイさせていると、目印が流れと逆にゆっくりと動きだした。軽く合わせを入れると、手に感触が伝わった。重い感触で鮒かと思ったが、水面下に見えた魚のヒレは赤かった。ヤリタナゴ♂だ。デカい!

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 釣り上げたヤリタナゴ♂は10cmあった。この釣場では記憶にある限りでは釣ったことのないサイズだ。(⇐忘れたけど、昔は釣ったかも?)俺はこの一匹で十分満足できたので、ヤリタナゴ釣場を後にすることにした。

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 次に向かったのは、当然ながら、例の薔薇園だ。薔薇園は小さな用水路なのだが、この日は水が澄んでいて、バラタナゴが泳いでいるのが見えた。小さなバラタナゴの群れとは離れ、大バラが数匹で追いっけっこをしているのが見えた。

 俺は浮子釣りの仕掛けを取り出し、エサが底をかすかに引きずるように浮子下を調整した。そして、仕掛けを流し始めたが、エサの周りに小さなバラタナゴが集まってしまう。小さなバラタナゴ(⇐と言っても4~5cmくらい?)は大バラの前にエサが到着する前にエサを食ってしまう。小バラ(中バラ?)が次々に釣れてきた。

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 ポツポツとバラタナゴを釣っていたが、もともと、一か所で釣るタナゴ釣りに性格上、向いていない俺は、はっきり言って飽きてきた。仕掛けの流し方もかなり適当になってきたその時だ。小さなバラタナゴがエサをくわえるところまで仕掛けが流れていくその前にどこからともなく大きなバラタナゴが現れた。黄身練りの黄色が見えなくなった。と、同時にシモリ浮子が横に走った。俺は竿を上げた。手にはバラタナゴ特有のブルブルした魚信を感じた。大バラだ。(⇐実はそれほどでもない:笑)

 大バラは俺の手に飛び込んできた。デジカメで画像を撮り、「ふぉっとっと」に入れようとした、その時だ。大バラは身を翻し、釣鈎を自分で外して、勝手に薔薇園に帰ってしまった。

 その時、
「あっ、逃げた!」
と後ろから声がした。振り向くと、自転車に乗ったおじいさんが見ていた。
「まあ、いいんですよ。釣ってもすぐに逃がすだけだし。」
と俺は言い訳ぽい言葉でおじいさんに答えた。

 「ここは魚が多くいるところなんだ。」
とおじいさんがさらに話しかけてきた。
「もっと大きいのがいるところもあるよ。」
その言葉を聞いた俺の目は鋭く光った。

「元気そうですが、おいくつですか?」
と、俺は釣りとは関係ないことを話しかけた。
「俺?79歳だよ。」
「えっ、マジですか!?自転車にも乗っているし、髪の毛もフサフサだから、60歳前かと思いましたよ!」
と明らかに見え見えのお世辞を言ってみた。しかし、おじいちゃんにはこれが見え見えのお世辞とは感じないようで(笑)、自分のかっこよかった(?)若い頃の話を始めた。ポイントを聞き出すチャンスだ!

 おじいちゃんの話は長かったが、首尾よく、さらなる大バラポイントを聞き出した。用水路を下り、しばらく行くと、言葉通り、小さな堰があった。その前は少し用水路が広がり、しかも深くなっている。なるほど、それっぽい。

 この日は水が澄んでいた。魚がいるのが見えた。そして、その深みには数匹のコイが屯していた。「大きいの」って、タナゴのことじゃなかったのね・・・。

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大人の川遊び大会

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 ドジョウおたくのかっしーから連絡があり、
「ギバチを採りに行きませんか?」
とのお誘いがあった。なにやら、何かの会でギバチを展示するらしい。そこで、今回は爆釣新撰組局長、ドジョウおたくのカッシー、そして、俺の三人で大人の川遊び大会を開催することにした。

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 俺はガサガサは子供の遊びだと思っている。そして、今は大人ぶり、恰好つけて、基本的に釣りしかしない。しかし、はっきり言って、俺は釣りよりもガサガサの方がうまい。魚の乱獲を防ぐために、自分で「ガサガサ」を禁じ手としているのだ。それだけに、ガサガサの衝動が俺を突き動かす時がある。そろそろ、気候も暖かくなり、ガサガサ欲求が溜まってきたところだったので、ちょうどいい機会だった。

 俺たちは局長の車で河原に乗り付けた。三人でそそくさとウェーダーを履き、川の本流に向かう。ガサガサ欲求丸出しの二人は河原にある水たまりをのぞき込む始末だ。

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 俺たちは川に飛び込んだ。三人が三人、それぞれ目を付けたポイントに散っていく。ひとたび川に入れば、俺たちは魚を狙うカワウソ(絶滅?:笑)のようになっていた。

 俺は今回、「アカザ」「オヤニラミ」「ムギツク」の三種に決めていた。この三種のコンプリートで、俺のガサガサ欲求は満たされるのだ。

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 砂地に網を入れれば、シマドジョウ、流れに網を入れれば、ヨシノボリ(局長によると、カワヨシらしい。)と、この二種は簡単に採れる。盛ったないようではなく(笑)、マジで一網づつでどんどん採れる。ヨッシーは好きな魚なので、数匹キープした。そして、流れの中でガサガサを続けていると、網に赤いにょろにょろが入った。アカザだ。俺はガサガサ開始、数分でまずは第一のターゲットを捕獲した。

 この日は天気もよく、川原ではバーベキューをするファミリーが多かった。中には俺に声を掛ける人もいる。
「魚の調査ですか?」
たしかにオヤジが真面目に網を振るっていれば、そう見るのが普通だろう。
「いや、ただの魚採り。」

 さらに俺の生け簀ケースをのぞき込み
「この魚、なんていうの?」
なんて聞いてくる子供までいる。そして、子供は鋭いのだ。オヤニラミに興味が湧くらしく、
「一匹ちょうだい!」
などと言ってくるガキまでいる始末だ。俺は鋭い目つきをして、
「嫌だ!」
と答えた。俺はどこまでも大人げないのだ。(笑)

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 俺はさらにガサガサしながら、川を下っていった。とあるボサの中に網を突っ込んだ時だ。網の中にはオヤニラミが入っていた。早くも第二のターゲットも捕獲した。このボサをさらにガサり続けると、さらに、オヤニラミが一匹、二匹と網に入ってくる 。本当は小さなかわいいオヤニラミが好みなのだが、大きなヤツしか採れないので、仕方なく、その中でも小さ目のヤツを2匹キープした。

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 一時間も経っていないうちに第一、第二ターゲットを捕獲した俺は二人に見せびらかそうと(笑)、二人がいる方に戻り、一人、魚撮影会を始めた。予想通り、二人は俺の撮影会を見に来て、
「あっ、オヤニラミ!」
とおっさんのくせに子供のような声を上げた。
「どこで採れたんですか?」
ともちろん、聞いてきたので、
「あっち!」
と、俺も子供のように、元気よく抽象的に答えた。(笑)

 かなり時間をかけ、魚の観察(⇐子供?:笑)と撮影会を楽しんだ俺は、再びガサることにした。しかし、二つのターゲットを早くも捕獲したことで、ガサガサ欲求は満たされ、撮影会をした目の前で適当に網を振るうだけになった。

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 やはり、俺は持っている男だった。そして、この日のバイオリズムは最高なのであったのだろう。適当に振るう網にでもムギツクは入ってきてしまうのである。すべてのターゲットをコンプリートした俺は再び魚の観察と撮影会を始めた。

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 「いがぐりさんの網を貸して下さい。」
魚の観察に勤しむ俺にかっしーが声を掛けてきた。そう、俺の網は前の日に、三谷釣漁具店(⇐その筋の人には有名店)で仕入れてきた、プロフェッショナルな網なのだ。俺の網なら、もっと魚を採れると思ったらしい。それは網ではなく、俺の腕だと言いたいところなのだが、ガサ欲求が満たされた俺は意地悪するでもなく、嫌味の一つも言うでもなく、素直に網を貸してやった。

 かっしーは俺の目の前でガサを始めた。俺は何気なく、かっしーのガサ姿を写真に収めようとしたその時だ。かっしーは川石に足を取られたようで、川の中に倒れ込んだ。俺はやはり持っている男だった。倒れ込むその瞬間を俺のカメラは見事に捉えていた。(笑)

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 ガサガサは昼前に終了となった。この日はアカザ、オヤニラミ、ムギツクの他にギバチ、カジカ、オイカワ、カワムツ、カマツカ、ウグイ、カワヨシノボリ、シマドジョウと11種の淡水魚の採集に成功した。二人も今日の成果には満足しているようだ。(⇐ネタ上は茶化しているが、この二人、俺以上にガサがうまいのだ。)

 充実した面持ちで車で帰途につく、三人であったが、車中、ボウズハゼの話が盛り上がり、次の「大人の川遊び」ではちょい遠出して、ボウズハゼをターゲットとすることが決定された。


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竿富

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 6月5日は俺の誕生日だ。しかし、俺の家族は誰も俺の誕生日を祝わおうとしない。今さら、この歳になって、なにかしてほしいわけではないのだが、試しに母親に俺の誕生日を聞いてみたところ、間違っていたのはさすがの俺も驚いた。(笑)

 俺にはこの6月5日生まれの釣友が二人いる。アマーノ氏と不破の竿造氏だ。俺たちは同じような運命と共にしているはずだ。同じく誕生日を誰にも祝ってもらえないだろう二人を誘い、6月10日に三人で『お誕生日会』をすることにした。(笑)

 オヤジ三人で集まっての『お誕生会』と言っても、やることは当然、『呑む』ことしかない。しかも不破氏は「ホルモンが食べたい!」と言い出し、まったく譲らない。俺は仕方なく、上野のホルモン屋を昼飲みで予約を入れた。そして、当日はせっかく上野に行くのだからと、根津の『竿富』の親方の顔を見に行くことにした。

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 当日10時、俺たち三人は根津駅で待ち合わせ、駅を出て、『竿富釣具店』に歩いていった。しかし、なんとシャッターが閉まっている。アマーノ氏がインターホンを押してみると、親方は中にいるようなので、店を開けてもらった。

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 竿富の親方とアマーノ氏は話好きだ。あの道具の作り方がどーだとか、ハゼ釣りのエサはなにがいいとか、楽しそうに延々と話している。これはいつものパターンなのだが、今日は初めて、お店にきた不破氏がいるので、竿を見せてもらうことになった。俺はいつもは欲しくなってしまうので、竿は見ないことにしている。(⇐客?:笑)親方が竿袋から次々にタナゴ竿を取り出し、俺たちの前にずらりと並べた。不破氏はのどをゴクリとならし、竿を見入っている。不破氏は遅かれ、早かれ、『竿富』のタナゴ竿を手にするであろうことを俺は確信した。(⇐親方もなかなかうまいのだ。:笑)

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 竿を並べた横には先日、つり人社さんから発売された『和竿大全』が数冊を置いてあった。俺は発売を聞いて、大きな本屋さんに買いに行ったが、入荷したが、すでに売り切れだった。親方に聞くと、これは売り物とのことなので、購入させてもらうことにした。

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 「その本、おいていきな。今日の午後、葛島さんが来る予定だから、サインをもらっておくよ。」
と親方が言った。俺は親方に本を預け、また四人であーでもない、こーでもないと釣りの話をしていると、外に自転車が止まった。この本の著者、葛島さんだった。俺は首尾よく、『和竿大全』に葛島さんのサインを入れてもらうことが出来た。

 葛島さんが店を出た後、程なくして、俺たちも店を出て、上野のホルモン屋に行った。不破氏は自分で「ホルモンが食べたい!」と言っただけあり、次々にホルモンのお皿を平らげている。そして、6月5日生まれの人間は酒を大量に飲むことも、どうやら運命づけられているようだ。『お誕生日会』を食べ飲み放題の予約にしておいたことは正解であった。

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日本一休みの多い釣道具屋 大塚 関釣具店

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 俺たちTAG65のお誕生日会には続きがあった。この日は土曜日だった。自称『日本一休みの多い釣道具屋』である『関釣具店』さんの貴重な営業日(笑)なのだ。もちろん、お店をのぞかない手はないだろう。三人は路線バスに乗り込み、酒が入ったこともあり、気持ちよく舟をこぎながら、文京区の千石へと向かったのだった。「千石三丁目」のバス停から歩くこと5分。関釣具店さんが見えてきた。いつもながら、この瞬間はドキドキする。『関釣具店』さんは週一、土曜日営業と言いつつも、その土曜日すら休むこともある「日本一休みの多い」と自称する、ツワモノの釣具店だからである。この日は幸運なことにちゃんとお店は開いていた。

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なつかしの旧店舗

 俺は小学校三年生の頃に釣りを始めた。その頃は家の近くにあった、おばあさんがやっている『大漁堂』というお店にお世話になっていた。しかし、小学校も高学年になると、『釣りキチ三平』やTV番組の『とびだせ!釣り仲間』などの影響でルアーに興味を持つようになった。家の近くの『大漁堂』にはルアーの品揃えはなかった。そこで、俺は小学校の近くで、町のちょっと大きな釣具屋さんという趣きの釣具屋さんをのぞくようになった。そこが『関釣具店』さんだった。その当時の『関釣具店』さんは入り口にずらりとルアーが並び、店内のショーウインドウにはアブのリールがならんでいるようなお店だった。

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現店舗

 大人になった俺の釣りライフは、ある時からタナゴ釣りが中心になった。若い頃はあまり道具には興味がなかったが、二十代も半ばを過ぎたころから、周りの人(⇐じじい:笑)が使っているようないい道具が欲しくなった。俺は子供の頃からの釣りの師匠に聞いてみると、
「まずは関さんに行ってみな。」
と教えられた。俺は教えられた通り、関釣具店さんに行ってみた。十数年ぶりの関さんは、『和の釣り』をテーマにリニューアルされていた。そして、大人になった俺は再び『関釣具店』さんにお世話になることになった。

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 現在は先代の息子さん、関 誠さんが店主になり、三年前、俺が小学生の頃から慣れ親しんだ店舗から大塚、湯立坂の下に店舗を移された。そして、先代の頃より休みの多い釣具屋さんだと記憶していたが、その特色にも、さらに特化し、土曜日のみ営業の名実ともに「日本一休みの多い釣道具屋」になった。(⇐場合によっては土曜日も休んじゃう!:笑)

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 現店舗の入り口を入ると扉の斜め上に古い写真が掛けられている。店主の母上がスウェーデンのアブ社の講習会に出た時の写真だそうだ。当時から『関釣具店』がいかに本物と向き合ったかを物語る写真と言える。そして、やはり、今も本物はここにある。

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 この6月はすべての土曜日、営業するようです。ただし、7月に入ると、店主の好きなハゼ釣りが始まるため、例年の傾向では休みが多くなることが予想されます。(ちなみに昨年の7月は営業日が一日?二日?いずれにせよ、要注意:笑)

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 また、お店の休みの日にTELすると、留守電が流れ、店主の渋い声で、その月の営業日を教えてくれます。(この確認なしでお店に行ってしまい、何度泣かされたことか!?:笑)

注:店内は本来、撮影禁止です。

大塚 関釣具店
 
〒122-0011 東京都文京区千石2-1-2
 
℡ 03-3941-9622
 
営業日/土曜日のみ
営業時間/ AM10:00~PM6:00
*最寄駅/東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅 
徒歩10分くらい?


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自転車でテナガエビ釣り

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 先日、自転車でテナガエビ釣りに出かけた。朝の少し冷たい空気の中を自転車で走るのは気持ちよかったし、自転車での釣行は小学生の頃の釣りを思い出させ、俺をノスタルジックな気分にさせた。そして、帰りのセブンイレブンで飲んだアイス・コーヒーは、いつもよりずっと美味しかった。

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 俺はあの爽快な気分を味わうために、この週末は再び、自転車でテナガエビ釣りに出かけることにした。今回は30キロ先の釣り場を目指すような無謀な考えは一切起こさず、テナガエビがいる自宅から7~8キロの川を目的地とした。

 5時半、自宅を出発した。空は曇っている。さらには少し自転車で走っていると、ポツリ、ポツリとごくごく弱い雨が降り出した。テナガエビ釣りには最高の天気だ。

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 俺は昔見かけた、どこかのおっちゃんのように、ちあきなおみの『喝采』を口笛で吹きながら、快調に自転車を走らせた。(⇐昔、いたでしょ?:笑)そして、約30分でテナガエビ釣り場に着いた。

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 テナガエビはそもそも夜行性だ。夜釣りがよく釣れるのは間違えないが、電気浮子を使うわけではないので、朝マヅメ、夕マヅメを狙うのがやはり基本だ。


 時間は6時を回ったところ、まだ、朝マヅメと言える時間であろう。俺は関釣具店さんで買った、セルの玉浮子で組んだシモリ仕掛けをそっとテトラの間に落とし込んだ。

 シモリ浮子は投入とほぼ同時にフラフラと動き出したかと思うと、一直線に並び、テトラの影へと引き込まれていった。しかし、早合わせは禁物だ。どこのタイミングで合わせるのか、そして、ゆっくりと竿を上げ、手に伝わる、テナガエビのキックバックの感触を味わうのが、テナガエビ釣りの醍醐味なのだ。

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 釣れる!すんごい釣れる!最初に試しに仕掛けを投入しただけでテナガエビが釣れ始めたため、竿の二本出しはやめておいた。一本でも忙しいほど釣れる。しかも、すべてが良型だ。テナガエビ釣り、楽しい~!!

 8時を回ると、雲が切れ、晴れ間がのぞき始めた。さらに潮も干潮で下げ止まった。そして、テナガエビのアタリもピタリと止まった。ここで竿を二本出しして、一本は沖目を探ってみたが、やはり、アタリは出ない。地合いが完全に終わったようだった。

 9時半、俺は再び自転車にまたがり、自宅へとペダルを漕ぎ出した。テナガエビはたくさん釣れたし、気分がいい。またもや、口笛を吹く。帰りの道すがら、口笛で奏でた曲は、子供の頃のカラオケ(⇐エイトトラックね:知ってる?)の十八番、杉良太郎の『すきま風』だった。

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タナゴ倶楽部釣り会

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 俺の勤めている会社には『タナゴ倶楽部』という自主的に集まった5人で作ったサークルがある。実態はタナゴ釣りの話を肴に酒を飲むという飲酒サークル(飲み仲間?:笑)なのだが、たまに実釣した後に飲み会という企画もある。今回も釣部部長の鶴の一声で釣り会+飲み会が決定された。

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 わが『タナゴ倶楽部』は釣り会の後に飲み会をすることが前提なので、釣場選定が難しい。あーだ、こーだと意見は出たが、今回は電車+バスで行ける、釣部部長がよく行く釣り場に決定した。

 釣り場近くの駅で待ち合わせると次々に部員が集合してきた。
「今日はどの店で飲むの?」
「ホッピーある?」
誰も釣り場の様子や釣れ具合を聞いてくる者はいない。(笑)

 我々は駅からバスに乗り、あれが飲みたい、これが食べた、とあーだ、こーだ言いながら、数十分、今日の釣り場に到着した。

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 俺たちはみんな並んで座り、タナゴを釣りはじめた。小さなタナゴが泳いでいるのが見える。このサイズは釣るのがなかなか難しい。俺はこの時点で初心者であるT君の苦戦を予感した。(笑)

 小さなタナゴを釣るのは俺もあまり得意な方ではない。それでも、ポツポツとタナゴが釣れてきた。ここはあじさいが咲いていたり、すいれんが咲いていたりと環境がいいので、それでも釣っていて気持ちがいい。部員のみんなもT君をのぞけば(笑)、それなりに釣って、楽しんでいるようだ。

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 タナゴ釣りは13時頃にはじまり、16時までだった。このメンバーの釣りとしては長い時間だ。また、この後のお楽しみのために、みんな、水分の摂取は極力控えているので、この炎天下の下で三時間は限界ともいえる。最早、飽きのきている釣部部長の一声で、我々は釣り座を撤収し、再びバスに乗り、待ち合わせの駅に向かうのだった。

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画像はお店の食べログからお借りしました。

 「とりあえず、キンミヤ20度、一升瓶で入れて!」
ホッピー好きの釣部部長はいきなりホッピーから飲むつもりらしかった。のどがカラカラな俺たちは懇願して、なんとか生ビールを一杯づつ注文させてもらった。

 生ビールから始まった飲み会も、二杯目からはみんなホッピーを飲みはじめ、一升瓶はすぐに空になってしまった。気持ちのよくなった俺たちは、それぞれの釣りの話をベラベラ話していたが、最近、俺がよく行くテナガエビの話で盛り上がり始めた。次の例会はテナガエビを釣りたい、(⇐タナゴ倶楽部じゃなかったっけ?:笑)ということになり、いろいろと釣り場を考えてみた。しかし、もちろん、釣りの後の飲み会は必須なので、電車で行けるところに限られる。これも釣り場選定が難しそうだ。

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またもや自転車でテナガエビ釣り

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 前回の自転車釣行は『喝采』を口笛で吹きながら、自転車に乗ったり、なにより、テナガエビがたくさん釣れたりと、すいぶんと楽しめた。自転車テナガエビ釣行に味をしめた俺は、この週末も自転車で出かけることにした。

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 いつものことだが、釣行の様子をブログでアップすると、不破の竿造氏から、うるさいほどにラインが入ってくる。どうやら、不破氏も自転車に乗りたいらしい。俺は不破氏を誘い、先週と同じ釣場で一緒にテナガエビ釣りをすることにした。

 朝5時、釣場のすぐ上の土手で不破氏と待ち合わせた。俺は家から45分ほどで土手上まで到着した。

 遠くの方から
「よぉこそここへ くっくっくっ・・・」
と野太い歌声が聞こえてきた。不破氏だ。不破氏は俺との朝の挨拶もそこそこに、土手の芝生を一直線に自転車で下りてしまった。(⇐大人げない:笑)一刻でも早く釣りを始めたいようだ。俺も小学生の頃は出来たが、今はちょっとこわい。不破氏のありすぎるやる気に引きづられ、俺も仕方なく、恐々、ブレーキを掛けながら、土手を自転車直滑降で下りた。

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 釣場は干潮だった。俺は先週、いい思いをしたテトラの前に陣取り、釣りを始めた。・・・おかしい、アタリが出ない。やはり、潮周りが悪いんだろうか。いつもは潮見表を見て、釣りの時間を決める俺だが、先週の好釣が俺を油断させた。

 それでも、もぞもぞしたアタリが出だした。そして、やっとテナガエビが釣れた。小さな♂だ。その後も小さな♂や♀がポツリ、ポツリと釣れた。しかし、俺の経験上、こういう釣れ方をする時は大きな♂はあまり釣れない。

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 しばらく釣っていると、釣場には他の釣り人も現れた。俺は自分があまり釣れていなかったので、他の釣り人や不破氏の釣りを密かに横眼で見ていたが、けっこう大きいのも釣っている。どうやら、テナガエビの大きなヤツはテトラの内側で釣れているようだった。

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 ちょうど潮が満ちはじめ、テトラの内側も釣り易そうになってきた。俺は基本的にテトラの外側を釣る派なのだが、自分のポリシーはすぐに捨て、釣れている人の真似をするという柔軟性も持ち合わせている。俺もテトラの内側で釣り始めた。

 やはり、釣れている人の真似はするものなのだ。俺にも大きなテナガエビ♂が釣れ始めた。しかし、この日はやはり、潮周りが悪いのだろう。しばらく釣れたと思っても、すぐにアタリが遠のいてしまう。

 やがて、10時を回った頃、午後に所用のある不破氏は
「なつはこころのかぎをぉ~ あま~くするわ ごようじん!・・・」
と夏らしい桜田淳子の選曲を野太い声で口ずさみながら、自転車にまたがり、帰っていった。

 さらに周りに誰も釣り人はいなくなったが、俺は一人、昼前まで頑張ってみた。しかし、釣果はあまり追加することは出来なかった。俺はこれは潮周りのせいだ!と自分にいい聞かせ、自転車にまたがった。

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 この日は用事があり、夕方に実家に寄った。夕飯を食べて行け、ということになったので、俺は母親に『四万十川の川海老』を買ってきたと、さっき釣ったテナガエビを、ちゃんとそれらしいビニールに入れ直して渡した。(⇐3時間くらいは泥抜きしたよ:笑)テナガエビは不破氏が釣った分も俺にくれたため、そこそこの数があった。適当には家族で食べられるだろう。夕食の食卓には『四万十川の川海老』が素揚げにされ、並んでいた。


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またまた自転車でテナガエビ釣り

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 週末近くのウィークデーに、家庭の所用があり、代休を取った。所用は俺の思ったより、ずっと早く終わった。(早く終わらせた?:笑) 午後は時間が空いた。俺は自転車にまたがり、またもや家から8キロほど先の川で向かった。

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 俺は『テナガエビ自転車釣行』に完全にはまった。自転車で土手を走るのが気持ちいいし、普段、特にスポーツをすることのない俺の健康にも良さそうな気もする。俺はこの自転車釣行が要因かは分からないが、最近、3キロ痩せた。(笑)

 45分の道のりを走り、いつものテトラに着いた。ウィークデーなので、さすがに人はいないかと思ったかが、エビ釣りの先客が2名。しかも、水上スキーのあんちゃんたちまで、今日も川を行ったり、来たりしている。釣りの世界、そのほかの世界にも、やはり、好き者たちはいるみたいだ。

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 俺は先日釣ったテトラが空いていたので、まずはそこで釣り始めることにした。先に来ていた二人組のおじちゃんたちは、あんまり釣れない、と言っていたが、なるほど、あんまりアタリが出ない。たまにアタリが出ても、釣れてくるのは小さ目な♂や♀だ。

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 ポツリ、ポツリとテナガエビを釣っていると、マハゼも釣れてきた。河口からかなり距離があるが、ここまでマハゼは上ってくるようだ。まだサイズは小さい。ハゼ釣りは来月以降だな。

 日が傾き、夕焼けチャイムが鳴り、先に来ていた二人組や、川に波を起こして、釣り難くしてくれていた水上スキーのあんちゃんたちも帰っていった。しかし、テナガエビは本来、夜行性なのだ。大人の時間はこれからだ。俺は大の大人だ。夕焼けチャイムで帰らなければならない理由など、まったくないのだ。

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 俺の思った通りだった。日が傾き、夕焼けチャイムを聞き付けたテナガエビたちはテトラの隙間の奥の方から、ゾロゾロと出てきたようだった。テトラの間に仕掛けを入れると、浮子が沈まない。エサが沈下する前にエビたちが先を争って、エサを取り合っているようだ。アタリが頻繁に出て、大きな♂が次々に釣れてくる。

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 辺りはさらに暗くなった。テナガエビはさすが本来、夜行性、さらにテナガエビは釣れ続いた。俺は夢中になって、テナガエビを釣っていたが、ラインが入った。うちの奥さんからだった。
「ごはんだよ。」
たった五文字の短い内容であったが、俺は釣りをやめ、帰り支度を始めた。俺は大の大人なので、夕焼けチャイムには反応しなくなっていたが、『ごはん』という言葉の前では、所詮、俺もパブロフの犬でしかなかったのだった。

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真の釣りキチとタナゴ釣り(前編)

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 世の中に自称『釣りキチ』『釣りバカ』は多く存在するようだが、『釣りキチ』『釣りバカ』は釣り人にとって、称号のようなものであって、自称すべきものではない。そもそも、釣り以外にも『キチ』『バカ』と他人から言われる人たちは、自分では全く自覚がない。だからこそ、『キチ』であり、『バカ』なのである。ろくに学校に行かないで、釣りばかりしていると思われる、あの最強の釣りキチ、三平三平氏ですら、『俺は釣りキチさんぺ~だ!』と言っているのは主題歌の中だけであり、作品中で自分のことを「おらぁ、みひらさんぺいっていうだ。」と言っているが、決して『釣りキチ』とは自称していない。

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 最近、十数年ぶりに再会した釣友がいる。彼は十数年前でも、釣りに対し、狂気じみたものを持っていると感じさせたが、長い間、会わない内に、とんでもない釣りモンスターに成長してしまっていた。俺は『釣りバカ』『釣りキチ』をまずは年間釣行日数で判断することにしている。基準は60日だ。釣行が60日を超えるようなヤツは休みはほぼ釣りに出ているということになるからだ。

 俺はしばらくぶりに再会したCAROキチくんに釣行日数を聞いてみた。
「う~ん、最近は大人しくしてますから、200日くらいですかね?」
そう、この男は休みの釣行どころか、仕事前や仕事後に釣りの夜討ち、朝駆けなど普通のことなのだ。もちろん、天候の良し悪しで釣りを休むことなどあり得ない。(⇐こういうのが真の『釣りキチ』ってレベルです。:笑)ちなみに俺は年間釣行40日くらいで、ごくごくノーマルな釣り人である。

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国内某所で外来種コロソマを釣ったんだって。(笑)

 CAROキチくんはある特定の魚種を追い求めるのとは逆の方向性で、どれだけ多くの魚種を釣り上げることが出来るかということをテーマに釣りをしている。ちなみに現在、淡水、海水で300種の魚をコンプリート(?)したそうだ。 

 ひさしぶりのCAROキチくんは俺に言ってきた。
「まだ、タナゴをコンプリートしてないんですよ。いがぐりさんのブログによく出てくる、アカヒレタビラとマタナゴを釣りに連れて行って下さい。」

 そして、俺たちは十数年ぶりに一緒に釣りに行くことになった。
 「それじゃ、2時に車で俺んちに迎えに来て。」
相手はキチなので、釣りに関してはどんなことを言っても驚かない。もちろん、2時出発も彼にとってはそれほど早い時間とは思っていないだろう。日の出とともに釣りを始めるのは常識だ。(笑)俺たちは例の渓流タナゴ釣場へと車を走らせた。

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 予定通り、日の出直後の渓流タナゴ釣場に到着した。さっそく、釣りを始めた。俺はアカヒレタビラが屯しているだろうポイントにCAROキチくんを入れた。そして、彼はさすがに釣りモンスターであった。それほど、タナゴ釣りの経験があるとは思えないが、いとも簡単にアカヒレタビラを釣り上げてしまった。

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 釣り開始早々に目的の半分を達成した釣りモンスターは満足げに釣り上げたアカヒレタビラをデジタルキープした。そして、さらに大きく美しいアカヒレタビラをデジタルキープしようと釣り続けた。

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 俺はCAROキチくんに煽られながらも、大きなアカヒレタビラ♂を釣り上げ、タナゴにおいての経験値の違いをなんとか見せつけた。さらに釣り続けていると、なんと、黄身練りにカジカが食らえついてきた。俺はやはり、持っている男だと、CAROキチくんにカジカを見せつけたが、なんと、CAROキチくんは俺の目の前で、赤虫を使い、ヤマメを釣り上げた。(⇐マジで!)本当に持っている男は、俺ではなく、釣りモンスターCAROキチくんなのであった。

 10時頃まで釣ったのだろうか、釣りモンスターCAROキチくんもアカヒレタビラの美しい魚体を堪能できたようだ。俺たちはこの釣り場を後にし、CAROキチくんのもう一つの目的である、ハトポットマタナゴを釣りに次の釣り場へと移動することにした。

*長くなってきたので、後編に続く。

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真の釣りキチとタナゴ釣り(後編)

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当然だが、タナゴのいるところに仕掛けを入れさえすれば、ほんの10秒で釣れる!

 KAROキチくんは俺の見込んだ通り(?)、真の釣りキチであった。そんなにタナゴ釣りのキャリアがあるとは思えないが、タナゴのいる場所さえ、アドバイスすれば、簡単に釣り上げてしまう。

「CAROキチくん、アカヒレタビラはずいぶん釣ったから、マタナゴを釣りに行こうか。」
「いいですね。」
CAROキチくんの瞳は次のターゲットを求め、星飛雄馬のように燃え上がっていた。

 俺たちはさっそく、車に乗り込み、マタナゴのポイントに向かった。途中のコンビニでお昼の食料を買いこみ、CAROキチくんはおにぎりを食べながら、車の運転を続けた。さすが真の釣りキチだ。CAROキチくんは軟弱者の俺とは違い、ご当地ラーメンを食べたいだのとは、これっぽっちも思わないのだ。

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 先日も来た、マタナ川に到着した。俺たちは車を降り、仕掛けを準備した。そして、小川のどこらへんにマタナゴが付いているのかをCAROキチくんに説明した。

 魚はどんな種の魚も付き場は似たようなものだ。CAROキチくんはさすがにそのことをよく分かっている。俺の説明を一度聞いただけなのに、最初に振り込んだ仕掛けはいいところを流していた。そして、俺のイメージとドンピシャのところで、浮子が沈んだ。
「これ、マタナゴですよね。」
俺の前にぶら下げた魚は、小さいながら、紛れもなく、マタナゴなのであった。『真の釣りキチ』とはこういうものなのであろう。

 俺とCAROキチくんはマタナ川でマタナゴ釣りをしばらく楽しんだ。たしかにマタナゴは釣れる。しかし、先日とは違い、婚姻色がずいぶんと落ちてしまっている。数を釣っても、俺がハトポッポと呼ぶようなマタナゴ♂は釣れてこない。
「いがぐりさんのブログで見たような、見事なマタナゴはなかなか釣れませんね。」
CAROキチくんもちょっと不満げだ。しかし、ここで俺は、はたと『マタナゴの楽園』を思い出した。

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 「CAROキチくん、俺も何年も行ってないんだけどさ、この沢を遡ったところに小さな堰堤があって、そこから上の沢はマタナゴの楽園なんだよ。でも、そこまで行くのに30分くらいは登らなきゃいけないんだけどさ。」
俺はこの言葉を言いながら、しまった!と思った。KAROキチくんがそこに行かないわけがない。そういえば、登りが結構きつかったんだった。
「30分くらいで着くなら、行きましょう。車にはザイールも積んでありますし。」
やはり、さすがに準備が良すぎる。ザイールまではいらないにしろ、俺は険しい沢をギョサンで登っていくことになった。(⇐これ、タナゴ釣りか!?:笑)

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 十数年ぶりか。ギョサンでの登りはこたえたが、ようやく小さな堰堤に到着した。沢は堰堤の上にさらに続いている。堰堤から少し登ったところで、俺たちは竿に仕掛けを結んだ。俺の記憶では澄んだ浅い流れであったが、この日は少し濁りが入り、釣り易そうに見えた。

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 俺は脈釣りの仕掛けを流木の方へと流してみた。流木周りに入った目印は流れの淀みに定位したが、ほんの数秒で横へと動いた。上げた竿には重量感が感じられた。そして、白いヒレが翻るのが見えた。マタナゴだ。
「おおっ!」
これにはさすがのCAROキチくんも驚きの声を上げた。俺は一発で婚姻色の出た♂マタナゴを釣り上げた。

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 CAROキチくんも浮子釣りの仕掛けを流し始めた。これだけの流れのあるところでは、釣り辛らそうだが、それでも、的確にポイントに仕掛けを流している。そして、すぐに計測不能サイズのマタナゴ♂を見事釣り上げた。CAROキチくんは満足げに、そのマタナゴをデジタルキープした。 

 釣れども、釣れども、大きなマタナゴは釣れ続いた。ここ、マタナゴの楽園はやはり、未だに手付かずのポイントだった。釣れてくるマタナゴたちのサイズはみんな大きい。さらに俺の以前の記憶よりも、さらに釣れる。こういう釣りはなかなかあるものではない。俺たちは取りつかれたようにマタナゴを釣り続けた。

 CAROキチくんのそばで釣っていると、ふいにCAROキチくんがつぶやいた。
「そういえば、もう十年以上前ですが、いがぐりさんとヤマメ釣りに行った時もすごかったですね。あの時も一束はいってたでしょう。」

 俺もCAROキチくんも、その当時から魚をキープしたり、数をカウントしたりすることはなかったので、はっきりした数は分からないが、たしかにあのヤマメ釣りも忘れられない大釣りだった。そして、今回のこのマタナゴ釣りも、やはり、かなりの大釣りであることは間違えない。CAROキチくんと釣りすると、大釣りすることは偶然ではないのだろう。穢れなき釣りキチの魂は魚を呼ぶのだろうか。

 まだまだ見事なマタナゴは釣れ続いた。しかし、これ以上、このマタナゴの楽園を荒らしてしまうことに気が引けてきた。
「CAROキチくん、このくらいにしておこう。」
「そうですね。」
CAROキチくんも頷いた。同じ思いだったのかも知れない。俺たちはこのマタナゴの楽園を記憶の中に封印することにした。

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またしても自転車でテナガエビ釣り

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 週末の恒例になってきた『チャリエビ釣り』にまたしても行ってきた。(⇐実は先週末。ブログアップが追い付かなくなってきたのだ!)テナガエビ釣りが楽しいのはもちろんのことだが、チャリ釣行は普段、運動を全くしない俺にとっては、いかにも健康に良さそうだ。その証拠に体重は6月から4キロ落ちた。

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 この日も見た目はかなり不健康そうな不破氏と自転車で現地で待ち合わせた。不破氏も血圧が下がったそうだ。この日、俺は少し家を出るのが遅くなったため(⇐寝坊?)、不破氏にラインで先に釣っていてもらうように連絡した。

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 現地には、これもいつも通り、45分で到着。鯉釣りのおじさんたちと不破氏が釣りをしている。俺もすぐに釣り支度をしていると、やはり、先週も来ていたパパさんと娘さんも現れた。

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 俺はどんな釣りでも、仕掛けや道具にこだわる方だ。テナガエビ釣りはたしかに難しい仕掛けは必要なく、玉浮子一個で十分と言えば、十分なのだが、俺はシモリ浮子を使う。シモリ浮子が次々に水の中に沈んでいく様子を見るのが楽しい。

 しかし、この日、俺のシモリ浮子はなかなか沈みが悪かった。まあポツポツとは釣っているが、あきらかに周りの人達の方が釣っている。娘>パパ>不破氏>俺といった感じだ。

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 どちらかというと、テナガエビ釣りは『待ちの釣り』の要素が大きいかも知れない。もともと攻撃的な性格をしている俺には性に合わないのかも知れない。のんびりと釣りを楽しむはずなのにカリカリしてしまう俺なのであった。

 それでも釣りを続けていると、ツ抜けは達成した。しかし、この辺で潮周りがよくなくなったのか、アタリが止まった。そして、10時になり、これも毎週のお約束で、不破氏が一足先に山口百恵『プレイバックpartⅡ』を口ずさみながら帰っていった。

 先週も不破氏が帰った後、あまり釣果が伸びなかった。そして、この日は釣果が伸びるどころか、俺、自慢のセルロイドのシモリ浮子は水面からきれいに並んで、水の中に沈んでいくことは一度もなかった。

 程なくして、気分が中島みゆき的になった俺は『一人上手』を小さく口笛で吹きながら、自転車にまたがったのだった。


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