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Channel: 実釣派!極楽タナゴ生活。
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初夏のタナゴ釣り強化合宿(二日目 イチモンジ編)

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 俺はみんなに前夜「明朝は宿の玄関に4時集合!」と言った手前、3時半に起きてみた。勢いで4時と言ったが、日の出は4時半頃だった。まだ真っ暗だ。(笑) しかし、3時50分には朝の弱いアマーノ氏以外の四人は宿の玄関に集合していた。

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 人数が集まったので、釣り場まで車を出すことにしたが、車なら釣り場まではほんの2~3分だ。時間は朝4時。まだ真っ暗な中、ライトの下でタナゴ釣りの準備を終えた三人は何かに憑りつかれたように湖岸の草むらを歩きまわっていた。俺から見て、彼らは八ツ墓村の登場人物のようにしか見えなかった。

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 4時半をまわり、あたりは明るくなった。ノーマル人間の俺も竿を出す気になった。竿を出して、すぐに小さいながらもシロヒレ♂が釣れた。そして、シロヒレ♂、カネヒラとタナゴは釣れ続いた。俺は釣りの基本を忘れていた。釣りではどんな釣りでも朝駆けは重要なのだった。やっぱり前日も早朝にこちらに着くように気合を入れてくればよかったと後悔した。

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 シロヒレ♂、♀、カネヒラと釣っている間に細長いタナゴが釣れてきた。こいつはホクロだらけだが、イチモンジ♂だ。俺はようやくここ一年の目標を達成した。

 人間はやはり現金な生き物なのである。とりあえずでも自分の目標を達成した俺は無性にお腹が減ってしまった。宿に戻って朝食を食べることにした。
「宿で朝ごはんの時間のため集合!」
みんな、素直に集まってきた。でも、そんなの当たり前だ。俺がルールブックだ。車も俺が運転している。文句があるヤツは置いていくだけだ。やっぱりジャイアンな俺だった。

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 朝ごはんをお腹いっぱいに食べた。文字通り、朝飯前にタナゴはかなり釣って、釣り欲の方も満たされた。朝ごはんを食べた後は宿をチェックインし、少し離れたマイナー釣り場に向かおうと考えていた。しかし、俺はすでに腹も釣り欲も満たされたので、そんなことはどうでもよくなった。そして、その計画のことは誰にも告げないまま、勝手に予定を変更し、宿のすぐそばの釣り場で、午前中釣ってから帰ることに決定した。食欲が満たされても、俺の本質的はやっぱりジャイアンのままだった。(笑)

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 昨日にそこそこ釣れたポイントに超熟女派のひでさんが行きたがっていた。俺ははっきり言って、適当に釣れれば、もうどうでもよくなっていたので、素直にそのポイントに車をつけた。思い思いの場所に散ってゆく面々であった。

 そして、このポイントを選んだのは間違いではなかった。シロヒレ、バラタナゴ、カネヒラ、イチモンジ♀が釣れてくる。しかも俺は大好きな淡水魚ヒガイまでを釣り上げた。みんな釣りを楽しんでいる。俺ももちろん、楽しんだ。しかし、人間は本来、煩悩の塊りなのだ。(って、俺だけ?:笑)

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 俺はこの適当ペースで釣れてくる安穏としたタナゴ釣り時間がつまらなくなってきた。イチモンジ♂は小さなホクロだらけのヤツを一匹釣っただけだ。俺がここに来て、一番釣りたいのは美しいイチモンジ♂だったはずだ。そこで、俺は本来の目的をは果たすべく、新たなポイントを探すことにした。

 俺は湖岸を歩き回り、ゴロタ石がたくさんあるところを見つけた。俺は視力はよくないが、魚を見つける能力は長けている。ゴロタ石の周りで縄張り争いをするイチモンジ♂を数匹見つけた。俺は草に隠れながら、そっとイチモンジ♂のほうに仕掛けを送り込んだ。こいつらを釣るのになんのテクニックもいらなかった。水がきれいで、エサである黄身練りが丸見えだ。そして、イチモンジ♂は数匹で黄身練りを奪い合った。

 すごい!イチモンジ♂しか釣れない!俺はとうとうイチモンジ栄光学園(男子校)の門を叩いたのであった。

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 「釣れてますか?」
知らぬ間に後ろに立っていたのは超熟女派ひでさんだった。
「ええっ、イチモンジ♂が数匹釣れました。」
そう言ったと同時に俺は合わせを入れた。釣れてきたのはなぜかウグイだった。(笑)ひでさんはそれを見て、またどこかに行ってしまった。ナイス!ウグイ!!これで俺はまだポイントを独り占めできる。(笑)

 俺はイチモンジ♂の釣りを堪能した。エサは黄身練りだったが、イチモンジが黄身練りに飽きたとみれば、玉虫に換え、玉虫が飽きたと見れば、また黄身練りに戻しと、エサのローテーションでイチモンジ♂を釣り続けた。しかも、エサの匂いがするらしく、イチモンジ♂は俺の目の前にわらわら集まってくる。もはや、水中はイチモンジ栄光各園(男子校)の学食状態と化した。

 俺もこれだけいいイチモンジを釣っていると、他のみんなに対し、罪の意識が芽生え始めた。そこで、俺はみんなをこちらに呼ぼうとしたが、なんとスマホを車に忘れ、連絡のしようがなかった。(←本当か?:笑)

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 俺は満足したので、一人納竿し、てくてくと歩き、みんながいるポイントに戻った。のぶおとチェリーさんと超熟女派ひでさんが並んで釣っている。
「どうよ?」
俺はのぶおに尋ねた。
「入れ食いですよ。」
しばらく見ているとたしかに入れ食いのようだった。こちらはこちらで俺を積極的に呼びたくはなかったようだ。(笑)まあ、一見おあいこのようだが、この三人は俺のようなブリリアントなイチモンジ♂釣ってるわけではないので、このちんけな謀略戦は俺の完全勝利であったと思う。正午になり、みんな納竿し、帰途に着くこととなった。

 みんなを自宅近くまで順に送った。超熟女派ひでさんとチェリーさんを降ろした後、車にはアマーノ氏とのぶおと俺が乗っていた。アマーノ氏の自宅に着いた。
「ちょっと待っててね。」
アマーノ氏はそう言い残し、自宅に入っていった。しばらくすると、アマーノ氏はエアパッキンで包まれた箱を片手に家から出てきた。
「のぶおくん、これ使ってみて?」
「えっ、いいんすか!?」
のぶおは俺の大技をいつの間にか、盗み、そして、習得していたのであった。今回の合宿でのぶおの最大の釣果はアマーノ氏が作った合財箱だった。


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