俺はアマーノ氏、超熟女派ひで氏、星のおじ様を乗せて首都高を走っていた。いつもならジャンクションを右に曲がり、霞ヶ浦を目指すのだが、その時、俺はハンドルを左に切った。
「今日は渓流に行くことにしましょう。」
突然の目的地変更だ。(笑)しかし、たとえ、文句があろうが、俺がハンドルを握っているので、三人は何の抵抗も出来ない。星のおじ様が後部席から俺に「リポビタンD」を渡してきた。「頑張れ!」と無言の賛意をしめしている。今日の俺たちは山の中で渓流タナゴを釣りをすることが決定した。
山中に着いた。思い思いの場所で釣ることにした。超熟女派ひでさんと並んでいた俺にすぐにチビのアカヒレ♂を釣り上げた。幸先いいスタートだ。デジタルキープをしようとカメラのパワーを入れると、
「ドュルル・ドュルル・ドュルル」とおぞましい効果音がカメラから出ている。これはドラクエⅠで復活の呪文を忘れちゃった時の音だ!(←知ってる?:笑) モニターには「撮影可能枚数0」ととんでもない表示が出ている。俺はSDカードをカメラに入れ忘れたようだ。(笑)
釣ったタナゴはスマホで撮影だ。う~むマクロがない(?)ので、うまく撮れない。もともとカメラ趣味のブログではないので、今回の写真は適当で勘弁してもらおう。
しかし、スマホのカメラの撮影でも、タナゴにはそんなことはまったく関係ないので、ちゃんと釣れてくる。きれいに写真を撮ってやれないかもしれんが、すまん。アカヒレの♂♀がカワムツにまじり飽きない程度に釣れてくる。カワムツは入れ食いなので、全体としてはけっこう忙しい。
バラタナゴも一匹だけ釣れた。バラにしてはずいぶん肉厚で体高が低い。ハイブリッドではなさそうだが、ずいぶん変わった体型だ。
俺は少し移動し、堰堤下でタナゴを狙う。こんな堰堤でも脈釣りなら、タナゴを狙うことが出来る。ここにもアカヒレが隠れていた。カワムツが入れ食いで釣れてくるが、その間にぽつりぽつりとアカヒレが混じる。
「なに釣ってんですか?」
「タナゴって魚ですよ。」
川原を歩いてきたおばあちゃんに聞かれた。ひでさんがここにいないのが残念だ。
「えっ、アナゴ!!!」
おばあちゃんの目が妖しく光った。俺はこの『アナゴ空耳アワー』は三度目の経験だった。(笑) ちょうど「ふぉとっと」に入っていたアカヒレ♂を見せると、おばあちゃんも納得したようだった。
俺は三人を置いて、さらに川を上ることにした。渓流釣りでも俺は釣り上がるタイプだ。ここぞという大石の周りに仕掛けを投入する。おおっ、アカハラだ!ウグイ♂の婚姻色が見事だ。子供の頃、こういうの釣りたかったんだよな。釣れると、持って帰って食べてたね。(←今は食べないよ:笑)
さらに上流に向かう。川の真ん中に大石がある。その周りを脈で探っていた時のことだ。目印にアタリが出て、魚信が手に伝わった。水中では紫色の魚体が翻った。マタナゴだ。ハトポッポの追星がすばらしい。
ちなみに以前ここに来た時はこの大石の周りを今回と同じように脈釣りで探り、赤虫で見事にヤマメを二匹釣り上げたことがある。ここはマジで渓流タナゴ釣りなのだ。今回も赤虫も使ってみたが、残念ながら、ヤマメを釣ることはできなかった。
ヤマメは出なかったが、アカヒレは出た。ちょっとサイズは小さいが、流れの中に群れているのか、♂♀と釣れてくる。
アカヒレ、マタナゴがこのポイントで釣れた。タナゴは群れているようで、サイズは小さいが、アタリが多い。渓流タナゴ釣りをここのポイントで十分に堪能することができた。
俺は今回も脈釣りの威力を他のメンバーにまざまざと見せつけた。アマーノ氏はすでに今回も脈釣りで釣るようになり、自分で作った仕掛けでアカヒレを釣り上げて、その威力を痛感したようだ。超熟女派のひでさんも自分ではまだ釣ってないが、仕掛けは作るようになった。脈釣りの虜になるのも時間の問題だろう。そして、今回、星のおじ様は脈釣りの仕掛けを持っていなかったが、帰りの車の中で
「脈釣りかぁ・・・。」
とつぶやいたのを俺は聞き逃さなかった。
この三人は道具を作れる人たちだ。これで仕掛けはいろんなものを作ってくれるにちがいない。(笑) 俺が推進している伝統のタナゴ釣り「アヅマ式脈釣り」復活計画は着々と進みつつあるのだ。
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