OBJ89(大ぼらじじい89歳)からTELがあった。
「いがぐりくんはABU知ってんだろ?うちに何台かあるから取りに来な。」
「えっ!!いいんすか!?」
またもや「いいんすか!?」だ。7月あたりからの俺のバイオリズムが最高潮を保ち続けているようだ。
俺はこのところ(20年くらい:笑)、タナゴ釣りばかりにうつつを抜かしているが、もともとはいろんな釣りをしていた。海ではサーフやシーバス、エギングもやったし、渓流のルアーやブラックバスなんかもやっていた。そのほとんどは今とは違い、リールを使った釣りだ。そして、その当時の俺がどの釣りでも使っていたリールメーカーがある。ABUだ。俺の世代で子供の頃から釣りをしていた人はABUに対して、かなりの思い入れがある人が多い。俺たちより上の世代の大人たちが使っていた憧れのリールであったし(故開高健氏のフィッシュオンで有名)、釣りキチ三平が使っていたというのも、かなり大きな要因だ。(←三平はアカメを釣り上げた!:笑)
ABUと聞いただけで興奮してしまった俺は、OBJ89の家まで自転車で16分で着いた。(いつもは20分以上かかる。)OBJ89が俺の目の前に置いたのはアンバサダー6000CとABU3000だった。ABUは現在、アブ・ガルシアという社名になっているが、これは1983年にABUがアメリカのガルシア社を買収、合併した結果であり、また、それ以前はこの袋に名前のがある「株式会社エビスフィッシング」がABUの日本総代理店であった。このことから考えても、多分、このリールは40年くらい前のリールと思われる。俺と同世代ね。(笑)
ABU3000、アンバサダー5000の廉価版といわれている。たしかにABUのリールの特徴であるスウェーデン王室御用達エンブレムもついていないし、廉価版であるがゆえ(?)、アンバサダーを名乗ることも許されない、ちょっとかわいそうなリールだ。しかし、このプラスチックのボディーはなんだか、ある時代のアメリカちっくで、俺はかっこ悪くないと思う。
アンバサダー6000C、こちらはばっちりとスウェーデン王室御用達エンブレムがついたモデルだ。ABU3000は40年前のリールにしてはかなりきれいであったが、こちらの6000Cは錆が出ている。どうやら、OBJ89は海で使っていたようだ。アンバサダーは本来、淡水専用なのだが、エビスフィシングは売上を伸ばそうと「海でも使えます。」と謳っていたらしい。(笑) そして、こちらはさすが高級モデル。革のリールケースがついてる。革とグリスが混じった香りがたまらない。
俺はアブに詳しいわけではないので、よく分からないが、多分、この二つはオールドタックルとしてはそんなに価値があるものではないかも知れない。しかし、このリールを見ているとOBJ89の長い釣り歴を垣間見ることが出来るようで、なんだか楽しくなってしまう。しばらくはグリスの匂いを嗅ぎながら、リールをメンテナンスするのも悪くないな。
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