小学生の俺にタナゴ釣りを教えてくれたのは、ちょっと強面にボルサリーのを被っているSさんという人だった。Sさんはタナゴ釣りを教えてくれた上に、自分で作ったタナゴの仕掛けをよくくれた。そんな「いいんすか!?」的関係がその後も30年続き、気が付けば、俺はオヤジになり、Sさんは老人になっていた。(笑)
しかし、その間、数年間はSさんとお会いできない期間があった。俺が仕事の関係で福岡に転勤になった時があったからだ。俺が転勤の挨拶をSさんにしに行くと、ニッポンバラやカゼトゲを釣るようにと、小さなタナゴ仕掛けを数点、餞別としてくれた。
その中の一つの仕掛けが俺はすごく気に入った。なんだか浮子の形も、大きさもシモリの大きさも正に俺好みだ。しかも、Sさんの仕掛けらしく、美しい。俺はこの仕掛けは自分が本当に納得がいく竿を手に入れた時に使おうと思い、ずっと使わず取って置いた。
俺は数年で福岡から帰ってきた。Sさんが言ったように、ニッポンバラやカゼトゲは飽きるほど釣ってきたが、あのお気に入りの仕掛けは卸さずに、再びそのまま東京に帰ってきた。
さらに数年が経ち、俺は竿富のタナゴ竿を手に入れた。そして、俺は例のタナゴ仕掛けをやっと卸す気になった。この仕掛けは十年越しで、初めてタナゴを釣ることになった。
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