江戸の釣り歳時記では釣りモノは春から夏にかけて、フナ→ヤマベ→テナガエビ→ハゼ(←多分?)となる。アマーノ氏はこういった小物釣りが好きで特にハゼ釣りに凝っている。アマーノ氏が昨年、ハゼを釣りに行った時にテナガエビが釣れるという話を聞いてきた川があった。その川の名前は「海老取川」という。実は俺もこの川のうわさは聞いたことがあったし、「海老取川」という川は俺に「その川こそテナガエビの楽園なのではないか?」という妄想を抱かせるに十分であった。
そして、今年のG.W.になり、はちきれんばかりの妄想は俺を海老取川へと向かわせた。もちろん、俺の妄想をここまで膨らませた張本人のアマーノ氏には付き合ってもらうことにした。
干潮ちょい前の多摩川の支流、海老取川に到着した。これから上げ潮を釣るつもりだ。しかし、俺の想像と違い、海老取川河口はテトラはなく、ゴロタ石と砂地で足場の高いちょっと釣り辛いポイントだった。
とりあえず、竿を出してみた。意外に流れが速く、ゴロタ石の間に仕掛けを入れても流されてしまう。なんとか流れの少ないところを狙って釣ってみるが、釣れてくるのは小さなハゼだけだった。海老取川はこれからの時期、ハゼの楽園となるかも知れない。
ゴロタ石の間でこれまた小さなテナガエビがやっと釣れた。しかし、ここは俺の妄想とは全く違い、車エビ級のテナガエビが歩きまわっている「テナガエビの楽園」とは程遠いポイントのようだった。俺はこのポイントはあきらめ、すぐに移動することにした。
そして、湾岸を走ることほんの数十分。今度は江戸川の支流、新左近川にやってきた。ここはその昔のことだが、テナガエビを爆釣したことがある。しばらく来ていなかったが、また是非来てみたいと思っていたポイントだ。
俺はゴロタ石の間に二本の竿を出してみた。しばらく経つと、六尺の竿がするすると川の中に引きこまれていくではないか!? 俺はもう一本の竿で六尺の竿を引っかけた。その間も道糸を何者かがグイグイと引っ張っている。
しかし、この引っ張り方はどう考えてもテナガエビではない。竿を立てると、水の中に見えたのはやはり魚だった。そして、上がってきたのはなんとハヤだった。こんな河口近くの潮入りの川でハヤ?こいつはマルタウグイの小さいヤツなんだろうか?(よく分からないので、分かる人教えて下さい。←局長のことね。)
この後もハゼがたまに釣れる程度でテナガエビの魚信はなかなか竿に伝わってこなかった。ようやく潮が上がってきたと分かるようになった時、なんとかテナガエビが釣れたが、それも数匹のことだった。ここは本当にテナガエビがいるのか!?そう、俺たちだけでなく、周りの人もほとんど釣れていないのだ。(笑)
テナガエビには食べる楽しみもある。しかし、この時間でこのペースじゃ、唐揚げにするのも手間ばかりだ。俺はテナガエビをリリースし、帰ることにした。
こんなことなら、家の近くの川の方が釣れるはずだ。(←でも、食べる気はしない:笑)俺とアマーノ氏は次のテナガエビ釣りはホームでリベンジすることにした。
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