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Channel: 実釣派!極楽タナゴ生活。
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タナゴ脈釣りについて

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 ヤフーブログではアクセス解析ができ、当ブログの流入元が分かったり、アクセスしてくる人の性別や年齢が分かったりする。中でも検索ワードについてはこのこのブログへのニーズが表れていると思うので、よく見るようにしている。最近の検索ワードのトレンドとしては「タナゴ脈釣り」というワードが常に5位以内に入っている。そこで今回、「タナゴ脈釣り」についてのネタをアップしてみようと思う。(実は以前から何回もやってる使い古しのネタなのだ。:笑)

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アマーノ式トンボ脈釣り仕掛け

  そもそも「脈釣り」とは浮子を使わず、道糸につけた目印や竿先の変化、手元への感触でアタリを取り、魚を釣る方法で、その昔、帝や将軍など高貴な方の肌に直接触れては恐れ多いと、薬師と呼ばれた昔の医師が察するにも、襖越しに腕の脈どころの動脈近くに結んだ糸の揺れ具合で脈を診察する、いわゆる糸脈診断と釣る様子が似ていることから「脈釣り」と呼ばれるようになったらしい。(?:笑)

 タナゴの脈釣りとしては大きく二つにスタイルを分けることができ、一つは錘を底から浮かせる釣りスタイル、もう一つは錘を底に付けて釣るスタイルである。前者の代表的なものがアヅマ式錘とトンボ目印を用いた「アヅマ式トンボ脈釣り」(?:すみません、正式な名称が分かりません。)であり、後者の代表的なものが「ゴツンコ釣り」と呼ばれるものである。


1.アヅマ式トンボ脈釣り(?)

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愛用のトンボ脈釣り仕掛け

 昭和40年代頃までの釣り入門などを読むと浮子釣りより先に紹介されていることが多い。立ち浮子の釣り自体が初代馬井助以降(それ以前は寝浮子を使っていた。)ともいわれているので、歴史あるタナゴ釣りのスタンダードな釣り方はこちらなのかもしれない。

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関釣具さんで売っているアヅマ式錘
 
 仕掛けは道糸に目印と錘を通した後、チチワを作る。ハリスはハリスでチチワを作り、チチワ同士を木栓(写真の錘下についてる黒い棒)に通し錘の下から差し込み、錘に固定する。これが正式なアヅマ式錘だが、今は木栓の代わりににフックを代用している。

 もともとのタナゴ釣りはマタナゴとよばれたヤリ、タビラ、マタナゴを釣る釣りで、しかも昔は大きなタナゴが多かったはずだ。このアヅマ式の仕掛けを十尺までの竿で使ってタナゴ釣りをしていたらしい。今の感覚からいうと、かなり大きく粗い仕掛けに思えるだろう。このスタイルの脈釣りが現代に伝承しなかった理由としては

①1940年代に移入したタイリクバラタナゴのような小さなタナゴに対応できなかった。

②脈釣りによく使われたセミクジラの穂先が入手しづらくなった。

というようなことがあげられる。

しかしながら、一方で現在は釣具の進化も著しく、道糸のマテリアルの変化により、かなり敏感な脈釣りができるようになってきたこともあり、昔の脈釣りと違った釣り方もできるようになってきた。

 ちなみに僕の場合は道糸は伸びの少ないもの(メタル系やフロロ系)を使い、アタリが手元まで伝わりやすくなるようにしている。

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ボサの中を釣る


 釣り方としては渓流の脈釣りのように自然にエサを流すのではなく、タナゴがいると思われる流れの中や障害物回りを直撃し、エサをその周辺にステイさせることがキモだと思われる。関東のようにスレたタナゴが多いところでは浮子釣りの竿抜けポイントを攻められることで、浮子釣り以上の釣果が出ることも珍しくはない。そして、釣り方のキモは手元に感じるアタリであわせるのではなく、道糸と目印の動きで合わせを入れることだと思う。ただし、やはり2~3センチ程度の極小サイズのタナゴを釣るのは苦手をするところだ。


2.ゴツンコ釣り

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いがぐり式ゴツンコ仕掛け

 錘を底に付ける釣り方で、基本的には深さがあり、流れがあるようなポイントで使う。昔の釣り入門では「ゴツンコ釣り」という名称で紹介されていることが多い。

 錘を底に付けるという仕掛けの特性上、感度的には同じマテリアルの道糸を使ったにせよ、アヅマ式ほど敏感な仕掛けは作れないと思う。また僕の場合、竿の長さ六尺まではアヅマ式を使うので、ゴツンコを使うのは八尺以上の竿としている。

 この仕掛けの弱点はナス型錘を使って、底釣りをするため、根がかりしやすい点だと思う。やはりゴロタ石周りを探るような時はアヅマ式の方が向いているだろう。

 「ゴツンコ」の醍醐味はやはり大きなタナゴを釣ることである。手元にアタリがゴッときた後、合わせを入れると、深場で大きなタナゴの姿が翻るのが見えるのはやはり興奮する。この仕掛けで10センチ以上のタナゴを今までにたくさんの数釣りあげてきた。

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 以上のように大きく2タイプの脈釣りがあるが、どちらの仕掛けも竿の良し悪しで釣果に差が出るという共通点がある。脈釣りにはカーボンのように腰が強く、固めの竿は向いていない。アタリが出ても竿がはじいてしまうことが多々ある。先調子で穂先が柔らかいものが向いている。実例でいえば、ダイワさんの「ひなた」という竿は穂先が柔らかく、しなやかなので脈釣りに向いているように思われる。

 僕がタナゴを脈釣りするのは浮子釣りよりも狙って釣る要素が高いからだ。「釣れた!」のではなく、「釣った!」という脈釣りの感覚がより釣りを楽しくしてくれると思う。
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